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「オペラ三昧」in 魚沼 [オペラ]

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11/4(日)に魚沼市小出郷文化会館で上演された「オペラ三昧」を観てきました。ちょっと敷居が高い感じがするオペラを笑いどころ満載のホーム・コメディとドッキングするという挑戦的作品で、これまでにも東京や横浜などで数回(バージョンもいくつかある)上演されてきました。縁あって、今回は米どころで有名な魚沼市での上演となったとのこと。旅行もかねて出掛けました。

出演者
 岡本 泰寛(テノール)
 秋本  健(バリトン)
 菊地 美奈(ソプラノ)
 牧野真由美(メゾ・ソプラノ)
 瀧田 亮子(ピアノ)

舞台の下手側に、畳敷きにちゃぶ台、茶箪笥のある家のセットがあり、真ん中にはグランドピアノ。オペラとは思えない舞台セットはこれから面白いことが始まることを予感させます。

主な役柄は、お父さん(岡本)、お母さん(牧野)、息子の健(秋本)、お手伝いのミヨちゃん(菊地)、おばあちゃん(瀧田)で、その他色んな役を交代で演じています。ひと昔前のホームドラマのような家族に巻き起こるちょっとした波乱が描かれた作品で、今回は健が密かに思いを寄せるミヨちゃんがどうも元気がなくて・・・というところから、思いがけない話が展開していきます。

セリフもありますが、怒りや嘆きの感情を表現する時にオペラの歌曲を使ったり、たまたま曲の中にでてくるキーワードを上手く使ってそれとは全然違う場面でその曲を使ったり、原語で歌われる歌曲の意味がわからなくても、曲調と歌い方で、観る方がこういう場面なのかなと想像できて面白いです。

私もオペラはあまり詳しくはありませんが、オペラを多少知っている方なら、「あの曲をこの場面で使うのか!」というところでマニアックに笑えたりもします。例えば、あるところでお父さんがミヨちゃんとばったり会ってしまうのですが、その時に「うちのお手伝いのミヨちゃんじゃないか?」というと、ミヨちゃんは「私が女中なんて失礼な!」と怒ってごまかします。その時に歌われる歌がオペレッタ「こうもり」の”侯爵様、あなたのようなお方は”という曲。実は、「こうもり」でも、侯爵がある舞踏会にでかけると、自分の家の女中が身分を隠して着飾ってその舞踏会に来ていて、「うちの女中じゃないか?」「失礼ね」みたいな場面があって、そこで歌われるのがこの曲なのです。そこがわかればなお面白いわけですが、わからなくても、ミヨちゃんにやりこめられるお父さんと思ってみても十分笑えます。

ピアニストの瀧田さんは一家のおばあちゃん役を演じつつ、おばあちゃんが出て来ない場面ではピアノだけであらゆる曲の伴奏をしています。せりふやちょっとした歌を披露する場面もあり、何でもできる瀧田さんです。

四人の歌手も、歌はもちろん、コメディアンとしての資質もばっちり。まじめっぽさが逆に面白いお父さんとお母さん、そこまでやるの的な健さんとミヨちゃんって感じでしょうか。

きっとまたそのうちやると思うので、ネタバレほとんどなしで感想を書いてみました。次回は是非観てみてくださいね〜。

「オペラ三昧」のワンシーン。椿姫の「乾杯の歌」ですが、どこが椿姫?(笑)


タグ:オペラ三昧
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