「Hair」はムーブメント! 激レアHair情報 [ミュージカル]
「Hair」のことで、ちょっと深みにはまっています(笑)。そんな私がみつけた激レア情報を3つご紹介します。
1 オリジナル「Hair」の貴重な映像のDVD
2 日本版オリジナル・キャストCD(1969年)
3 日本版(1980年・奈良橋陽子演出)の幻のLP
1 オリジナル「Hair」の貴重な映像のDVD(上の写真)
激レア情報といっても、これは以前に赤いブログで紹介したことがありました。「Let the Sun Shine In: Hair」というDVDなのですが、オリジナルの「Hair」貴重な舞台映像や関係者のインタビュー、ベトナム戦争やヒッピーの人たちや反戦運動に押し寄せる人たちなども紹介されています。
DVD「Let the Sun Shine In: Hair」はすごい!
どんなDVDだったっけ?と思って、あらためてみてみたのですが、興味深い映像ばかりで、結局最後までみてしまいました。はじめの方で「Hair」に出演した俳優のひとりBen Vereenさんが「Hair is not a show. It's a movement.」と語っているのですが、まさに1960〜70年代の世相を反映したムーブメントであったことがわかります。この時代を知らない私でもなぜか感動してしまいます。
このDVDは、2008年の9月に発売されたものです。US版なので日本語字幕はもちろんありません。日本のAmazonでも情報をみるとリージョン1(アメリカ、カナダ)となっていますが、アメリカのAmazonでは「All Regions」と書かれており、私が買ったものも「Region 0 NTSC」と書かれていて、ふつうに再生できました。
Let the Sun Shine In: Hair [DVD] [Import]
- 出版社/メーカー: Alive Mind
- メディア: DVD
2 日本版オリジナル・キャストCD(1969年)
1968年にブロードウェイで開幕した「Hair」ですが、その翌年の1969年の12月には、日本で、日本人キャスト版が初演されていました。日本語で歌われた貴重な音源が(もとはLPレコードだったと思われますが)CDになっていますが、それもどうやら廃盤状態のようで、私もAmazon以外にも色んなネットショップを探しましたが、タイトルとしてはあるけど販売やレンタルができない状態になっていて、やむなく定価1,800円のCDを送料も含めて5,000円くらい出して購入しました。それが届いたのが昨日のこと。さっそく聴いていますが、日本人を中心としたキャスト(黒人の方などもいたらしい)で、日本語で歌っているのですが、すごくノリがよくてカッコいい!頑張って買ってよかったです。
その一部がyoutubeにアップされていました。このCDの存在は前から知っていましたが、実はこのyoutube動画で歌を聴いて買う気になったのです。
日本人キャスト版「ドナ」
日本人キャスト版「ヘアー」
CDブックレットより
脚本・作詞 ジェローム・ラグニ/ジェームス・ラド
音楽 ガルト・マクダーモット
演出 ジム・シャーマン
音楽監督 ダニー・ハート
専任プロデューサー 川添象多郎
製作 寺川知男
キャスト
クロード 加橋かつみ/クロード芹沢
バーガー 寺田稔/深水龍作
シェイラ 芝美紀子/松本洋子
ウーフ 大野真澄/堀内麻九
ジェニー 山田泰美/青野美穂
クリシー 三宅光子/広城さよ
ハッド アイザック・クレイ/チェット・フォーチュン
トライブ
男の子達 シー・ユー・チェン、小坂忠、ボブ・エティエン、宮下文夫、相良好章、諸岡均、岡田ポール、西村泰
女の子達 荻かづこ、山村真理、グレタ・スチュワート、坂本めぐみ、増田光子、シシリア・ノーフリート、海藤和
クロード役の加橋かつみさんは「ザ・タイガース」のメンバーだった人。そしてWikipediaによると、女の子のひとり荻かづこさんはなんと安藤和津さんなんだそうです。びっくり!
◆日本版オリジナル・キャストCD
すでに廃盤のようで、マーケットプレイスに中古品はいくつか出ています。
3 日本版(1980年・奈良橋陽子演出)の幻のLP
上記2の日本版オリジナル・キャストCDを買ったことで、そのブックレットの解説から、1979年に映画化された翌年、日本で再び「Hair」が上演されていたことがわかりました。演出は奈良橋陽子さん、音楽監督はタケカワ・ユキヒデさんと西村誠さん、荒川努さんや時任三郎さんなどが出演していたそうです。この情報はWikipediaにも載ってませんでした。
ではその時のCDはないかと探したけれどみつからなかったのですが、ヤフオクにLP版が出店されていました。しかもその期限が明日(1/20)!今年の5月の「Hair」のチケットの先行販売が始まったことから出品されたのでしょうか。これこそすごく貴重!でもさすがにLPレコードはプレイヤーもないし、手が出ないな〜。でも公演関係者の方がぜひ手に入れて欲しいです。滅多に出ないと思うので。そこに載っている画像に曲目リストがあるのですが、「マンチェスター・イングランド」のところにTSUTOMUと書いてあるので荒川努さんがクロード役だったんでしょうか。
ヤフオク出品者の説明では「パルコ劇場公演」となっていますが、上記2の日本版オリジナルCDの解説(中村俊夫氏/CD化の時に書かれたものと思われる。1999年。)では「於・サンシャイン劇場」とあり、どうなんだろうと思っていたら、どうも両方でやったみたいです。そのエンディング曲を紹介したyoutube動画(映像はナシ)でわかりました。歌詞もオリジナル版とはちがっていて、ちがう演出なんだとわかります。
The Flesh Failure~Let The Sun Shine in
こうしてどんどん深みにはまっていく私がいます。誰か助けてください(笑)
2013-01-19 23:55
コメント(13)
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初めまして!
素晴らしいブログを見つけることができて感動しております。
まことに勝手ながら、自分のブログでたくさんご紹介させていただいてしまいました!http://jcsfan.exblog.jp/18418442/
舞台を見たことがない私には、ありがたいガイドです。ありがとうございます。
ところで、日本公演のパンフレットを持っております。ただ、倉庫に預けてありまして、手元にないんですが出してくれば、自分のブログで内容を紹介できると思います。それと、日本公演に出演したポール岡田さんの書籍も購入しました。まだ読めてないんですけど(-_-;)
またこちらにお邪魔させていただきます。どうぞよろしくお願いしますm(__)m
by ペルシャ猫 (2013-04-07 03:27)
☆ペルシャ猫さん
コメントありがとうございます。
ブログ、拝見しました。
こちらの白いブログのみならず、赤いブログの方の記事まで紹介してくださり、ありがとうございます。
日本公演のパンフレットとは貴重ですね。
倉庫から出してご覧になった時には、是非情報をご紹介くださいね。
これからもどうぞよろしくお願いします。
by himika (2013-04-07 03:50)
ありがとうございましたー(泣)
高校の頃、サンシャイン60にある英会話に通っていまして、劇場でミュージカルがあると知り、友人と見ました。ハマりました!!
何回も見て、時任三郎さんのバーガーが素敵でファンになり、西田佐陽香さんのシーラ…
ダブルキャストで荒川つとむさん。懐かしすぎるーーー!!
確か、実家にLPがあったはず!今度探してみよう。
今回も岐阜から東京へ見に行くつもりです!
by みっちゃん (2013-05-23 11:49)
☆みっちゃんさん
コメントありがとうございます。
サンシャイン劇場でご覧になっているんですね。
すご〜い。
LP、もし今でも聴けるなら(プレイヤーとかあれば)それもかなり貴重ですね。
私は「Hair」ファンとしては新参者ですが、それぞれ特徴的な歌や観客を引き込むパフォーマンスに魅了されています。
東京公演ももちろん観ます。
楽しみましょうね。
Hair! Hair! Hair!
by himika (2013-05-23 12:00)
何の気なしに検索したら発見しました。懐かしい情報の数々でした。
1969年渋谷東横劇場の公演には弟がトライブで出ていました。制作には大学を出たばかりのジョニー野村が参加していて、この経験が11年後の80年のパルコ劇場とサンシャイン劇場の公演を奈良橋陽子の演出で制作するきっかけになったわけです。
そんなわけで私にとってもミュージカル ヘアーは貴重な人生体験になりました。宮本亜門(当時は亮二)もこの舞台が出発点となって演出家になりましたね。 田中里花 POPULA 桝川譲治 時任三郎 皆さん元気で頑張っているのでしょうね。
YoutubeにLPの音をデジタル化してアップsてあります。 このフィナーレ「Flesh Failure~Let the Sunshine in」の関連映像で MP3 と出ているのがそれです。お楽しみください。
by 西村 誠 (2014-10-13 09:27)
オープニングのアクエリアスはこちらです。
https://www.youtube.com/watch?v=PwgJQmWRI6w&feature=related
最初の音は宇宙の涯からの光の矢がグングン接近してきて地球に到達する瞬間のイメージを表しています。 ドラムを最大ボリュームで叩いて残響が消えるまでを録音して、そのテープを逆廻しして無音状態からffまでクレッシェンドしてくる仕掛けを考案しました。
ここからだと、関連映像で他の曲も聴けますよ。
台本や歌の歌詞は、全部 タケと私とジョニーが新しく書き直しました。原作の英語の面白さを活かして、韻を踏んだノリのいいものにしました。編曲もバンド(タリスマン)の良さを活かしてブロードウェイ盤に負けないサウンドができました。
by 西村 誠 (2014-10-13 09:42)
ポプラが歌った「White Boy」。カッコいいです。
歌詞も楽しんでください。
https://www.youtube.com/watch?v=Rytx7b3cn5c&feature=related
by 西村 誠 (2014-10-13 09:48)
☆西村誠さん
1980年版の音楽監督の西村さま!!
このような素人ブログにコメントをくださって
どうもありがとうございます。
感激です!!
LP版に手が出なくて
幻と化していた1980年の音源を
アップしてくださってありがとうございます。
時代を超えてもなお輝きを失わないHairは
本当に名作ですね。
日本語上演はご苦労があったでしょうが、
それだけ素敵なものになっていますね。
「White Boy」聞きました。
ポプラさんの声がすてきですね。
他の曲もあらためてじっくり聞きたいと思います。
そして「Hair」好きの友達にもしっかり宣伝します。
どうもありがとうございました。
by himika (2014-10-13 13:48)
☆西村誠さん
youtubeの曲目をあらためて確認したら、ほとんどの曲がアップされているのですね。
ありがとうございます。
「Where Do I Go」だけが無いようです。
もし可能であればぜひお聞きしてみたいです。
by himika (2014-10-13 14:31)
出演していた島和美です。ならばしさんの演出はすばらしかった。
今はkakko (ほんみょう)でJAZZクラブでうたってます。是非聴きにいらして下さいね。
by 島和美 (2014-11-03 22:25)
☆島和美さん
コメントありがとうございます。
出演されていた島さんからメッセージをいただけて感激です。
「Hair」は数年前にブロードウェイで再演されて、
若者からオリジナルを知っている世代まで大人気でした。
時代を超えて人の心を惹き付ける魅力ある作品だと思います。
日本語上演も観てみたかったです。
どうもありがとうございました。
by himika (2014-11-05 03:49)
懐かしい!80年のサンシャイン劇場行きました。クロード荒川務、バーガー桝川譲治、あとポプラとかアレックス(イーズリー)とか、歌の上手い方がたくさん出演してました。当時私は中学生で演劇部員だったのですが、ハマりすぎて勝手に短縮した脚本を書いて文化祭で上演してしまいました(笑)
プログラムやLP盤も持っていたのですが、実家を建て替える際に処分してしまいました。
by みゆみゆ (2015-05-24 10:48)
☆みゆみゆさん
お返事が遅くなってごめんなさい。
病気で入院していて今日退院したばかりです。
日本のHair、ご覧になったのですね。
うらやましいです。
来日公演も良いけれど、日本語版もみてみたいです。
by himika (2015-06-19 23:56)