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「スリル・ミー」(3/17 15:30&3/19 19:30)を観てきました [ミュージカル]

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3/17の15時半から松下桄平・柿澤勇人組、3/19の19時半は良知真次・小西遼生組の「スリル・ミー」を観てきました。一途で情熱的な松柿ペアと、落ち着きとかすかな色気を感じるらちこにペア。同じストーリーを別な役者さんがそれぞれの感性をぶつけあいながら演じるのを観るのは興味深いものでした。

以降、軽くネタバレあるかも。


3/17(日) 15:30
私 松下洸平
彼 柿澤勇人

3/19(火) 19:30
私 良知真次
彼 小西遼生

「スリル・ミー」アメリカで起こった19歳の少年2人が起こした快楽殺人を題材にした作品。オリジナル版ではネイサンとリチャードという名前だったのを、韓国版で「私」と「彼」という役名にして、アメリカの地名も使わないことにしたそうで、その結果、観客は「私」と「彼」の関係性に集中することになり、効果的な演出だなと思います。アメリカ本国よりも、韓国や日本でヒットしているのは何故なんでしょうね。柿松ペアの日に一緒に行った友人は「スリル・ミー」の感想を「救いがなくて、韓国ドラマ風」と語っていました。日韓に共通した独特の感覚があるのかしら。


あらすじ
34年前に殺人をおかした「私」の仮釈放審理がはじまる。問われるままに「私」は「彼」とおかしたその犯罪とそこにいたる経緯を語り始める。裕福な家に育ち成績優秀だった2人。「彼」は「彼」を愛する「私」を翻弄するように突然いなくなったり、戻ってきても冷たい態度をとる。「彼」はニーチェの超人の考え方に傾倒し、スリルを求めた犯罪に「私」を巻き込んでいくのだが・・・。

「彼」が中心に犯罪がエスカレートしていく話、かと思いきや、最後にどんでん返しがあるというのがこの作品の面白いところ。「私」の思いがけない告白を聞いた観客は驚き、そして納得することになります。天才少年同士の心理的な駆け引きが面白いのです。

松柿ペアは今回が3回目。私は彼らの初演を観ているのですが、松下さんは童顔であどけない感じで、「彼」を失いたくないために必死になっている感がよく出ていたし、柿澤さんの冷酷な「彼」役もきまっていてかっこよかったのですが、初演ということもあり、それぞれにかたさも感じていました。それが今回は自然に役に入っている感じで、「上手くなったなー」とすごく思いました。柿澤さんもただきついだけの「彼」ではなく、心の奥底でほくそ笑んでいるような恐さもありました。

途中、「彼」から渡された(「私」が貸したのを返された)マッチ箱を「私」が落としてマッチをぶちまけてしまうハプニングがありましたが、松下さんは冷静にマッチを一瞬でひとまとめにして拾い上げてそのまま演技を続けました。この日一緒に観た友人はハプニングだと気づかなかったそうです。1本だけ拾えなかったマッチはあとで暗転した時に拾ってましたね。

一方らちこにペアは、私は全開も観ていますが、良知さんの「私」は可愛いというよりきれいな感じで、「彼」に翻弄されながらも、なんとか「彼」を自分のものにしたいという強い意志が感じられました。小西さんの「彼」は静かでクールな感じ。柿澤さんより声が高い感じで、怒鳴りつけるのではなく、静かだけど絶対的に言い渡すような感じでした。

この日は仕事のあとだったため、私自身が集中力がとぎれてしまった部分もありましたが、最後に「私」が「彼」にある告白をする場面の恐いような満面の笑みはすごく印象に残りました。

初めて観た時は、音楽も特にどうとも思わなかったのが、何度も聞くといいなーと思うようになりました。今回気づいたのは、「♪スリールミーーー」とタイトル部分を歌うのがスリルを求めてエスカレートしていく「彼」ではなく「私」だったと気づいたことと、冒頭の歌で「♪動機といえばそれはただ 彼とともに生きるため〜」みたいな(歌詞うろ覚え)部分の奥深さですね。(これ以上はネタバレすぎて言えない。)「彼」が中心に歌う「やさしい炎」、「私」が犯罪を止められなかったと語ったあとに歌う「戻れない道」が好き。CDは英語版しかないけど、また聴いてみよう。

◆「Thrill Me」のCD(Stephen Dolginoff & Doug Kreeger)

Thrill Me: Leopold & Loeb Story


■グッズ紹介など
ついついグッズを買ってしまう私ですが、今回も・・・。
・公演プログラム 1,500円
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・クリアファイル2枚セット 700円
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2組分購入。

・舞台写真 700円
もちろん柿澤勇人さまの分。4枚セット。

・缶バッジ
缶バッジは1回300円のガチャガチャと、コンプリートセット3,500円があります。
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私は初回は1回挑戦。らちこにペアの絵柄をゲット。そして2回目に観に行った時、なんとかカッキーのを取ろうと再挑戦するも意外と出て来ない。韓国ペア、小西さん、良知さん、韓国のどっちかの人のが2個、松下さんと出て、やっと柿澤さんのが出ました。松柿ペアも欲しかったけど、もう無理。2回も1000円札をくずしてもらって、何度も挑戦する私に周りの人も「誰のを取ろうとしてるんですか?」と声をかけられたり、悪目立ちしてました(汗)。途中でくじけそうになった頃、小西さんのファンという人が、「もしよかったら譲ってもらえませんか?」というので、その300円で柿澤さんを当てるつもりでお譲りしたのですが、出たのはまた別な(たぶん韓国の人の)で、そこからさらに挑戦する羽目に。手元に7個(1組ダブりあり)残ったということは8回挑戦したことになります。代金は7回分なので2,100円。はじめからコンプリートセットを買った方がよかったのか、でも全部欲しいわけじゃないし、微妙ですね。終演後、お騒がせして失礼しました。
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・その他
他にもバッグチャームとかオペラグラスとかもあったし、バーではオリジナルカクテルもあったみたいだけど、そこまではね。

そんな感じで2公演ですっかり満喫した私でした。



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