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つながる・・・尚之助さまから始まる演劇への思い [大河ドラマ「八重の桜」]

最近大河ドラマ関係の記事やツイートが多めな私。ふだんはドラマ以前にテレビすらみない(時間的、体力的にみる余裕がない)のですが、会津ゆかりのドラマならとみはじめてすっかりはまっています。

素敵な俳優さんが多い中、当初から注目しているのが八重の最初の夫、川崎尚之助役の長谷川博己さんです。少しずつ情報を集めるうち、私がこれまで観て来た数少ない演劇と微妙につながっていって、不思議なご縁を一方的に感じています。そんな話をメモ的に書いてみます。

*補足あり

長谷川さんについて情報収集していて、最初に知ったのはNHKのドラマで映画にもなった「セカンドバージン」で鈴木京香さんの年下の恋人役だったということ。テレビも映画もみてないので、そのうち気が向いたらとは思ってますが・・・

次に、去年「海辺のカフカ」というお芝居に出ていたと知って大ショック。実は、この作品は私が応援中の柿澤勇人さんが出演していたため、観に行こうか迷いつつも、結果、パスしていたから。ストプレだし(私はミュージカルの方がなじみがある)、原作も読んでいないし、さいたま芸術劇場って遠そうだし、たまたま忙しかったのも確かだけど、行きたかったのに行けなかったというより、早い段階からパスを決め込んでしまい、惜しいことをしました。私はテレビの中の俳優さんにはまることがあまりなくて(素敵だなとは思うけど)、劇場で直接姿をみて、声を聞いて、場合によっては直接声をかけて(ブロードウェイなどでは出待ちに対応してもらえるので)、役者さんにはまっていくことが多いのです。そういう意味で、舞台に立っている姿をみれたのに惜しいことをしたなと思っています。
◆「海辺のカフカ」(2012年)演出:蜷川幸雄
http://saf.or.jp/arthall/event/event_detail/2012/p0503.html

さらに気づいて驚いたことは、長谷川さんの舞台デビューがTPTの「BENT」だということでした。TPTといえば、環太平洋・・・いやいやそれはTPP(笑)、Theatre Project Tokyoで、私が生まれて初めてみたストプレの「エンジェルス・イン・アメリカ」(再演)も含めて多数のお芝居を上演している現代演劇プロジェクトです。

2007年、私はあることがきっかけで興味を持っていた「エンジェルス・イン・アメリカ」が上演されていると偶然知り、すぐにチケットを取って観に行きました。1部、2部それぞれが3時間以上で続けてみたら合計7時間近くあるという作品ですが、夢中でみて、さらにもう一度通しで観たくらいはまりました。(その時のレポートはこちら。)当時TPTがホームグラウンドにしていたベニサン・ピットはもともとは染め物工場だったところを劇場にしたらしく(→参考)200席もないような小さな劇場で、その分舞台がとても近くみえて臨場感がすごかったんです。あの小さな舞台に長谷川さんが立っていらしたとは!!しかも、「エンジェルス〜」の演出をされたロバート・アッカーマンさんが演出した「BENT」に!私はこのあと、「エンジェルス〜」に出演していた人たちが多く出演するアッカーマンさんの演出作品を観ることになるので。ちなみにベニサン・ピットはのちに惜しまれつつ閉鎖されています。

TPTの公式サイトにある「BENT」についての記録はこちら。確かに左側が長谷川さんですね。右側の朴昭熙(パク・ソヒ)さんはTPTの舞台にたくさん出ていらっしゃって、私が観た「エンジェルス〜」にも出ていました。
◆TPT 「BENT」(2002年)
http://www.tpt.co.jp/aboutus/archive/041.html

他に、長谷川さんが出ているのがないかと、たくさんある演目をひとつひとつクリックして探したら(私、ひま人だな〜、笑)ありました。私が「エンジェルス〜」を観る前年の演目とは惜しいニアミスです。
◆TPT「皆に伝えよ!ソイレント・グリーンは人肉だと」(2006年)
http://www.tpt.co.jp/aboutus/archive/054.html

私は子どものころ宝塚を観たくらいで、本格的にミュージカルやお芝居を観るようになったのはここ数年のこと。「エンジェルス〜」でストプレの魅力にはまり、パク・ソヒさんなど「エンジェルス〜」に出ていた役者さんなどが出演する、アッカーマン演出の舞台をいくつか観ました。「バーム・イン・ギリヤド」(2008年:the company)、「1945」(2008年:the company)、「ストーン夫人のローマの春」(2009年:PARCO)など。

私は観ていませんが、TPTでは、今はブロード・ウェイミュージカルで有名になった「春のめざめ」も上演されています(もちろんストプレ)。100年前のドイツで、性に目覚めた思春期の子ども達が正しい知識も教えられず、大人の無理解によって悲劇的結末を迎えるという残酷で救いのない話。今、知られているブロードウェイ・ミュージカル版は、若者達の思いをロックに乗せて語らせるなどの工夫があり、暗いストーリーながらも悲しみを超えて生きていこう的な終わり方になっていますが、本来はピストル自殺した少年が自分の首を小脇に抱えて友人を死へ誘うという衝撃的な内容となっています。

このTPTの「春のめざめ」に出ていたのが、今大河ドラマで秋月悌次郎役で出演している北村有起哉さん。ここには書いていませんが、モーリッツ役とどこかでみたような。この作品が気になり、舞台プログラムをTPTの通販で買ったほどですが、今そのプログラムを見てみましたが、誰がどの役とは書いてありません。代わりに大森南朋さんも出演されていたことに気づきました。下記公式サイトでの名前の表記順から考えると大森さんがメルヒオール?写真には北村さんともうひとりの男性が写っていますが、北村さんがモーリッツならこの人がメルヒオールだと思うのですが、大森さんに似てる??
◆TPT「春のめざめ」(1998年)
http://www.tpt.co.jp/aboutus/archive/024.html

そんな流れから、北村有起哉さんが出演した「欲望という名の電車」(2007年、アトリエ・ダンカン)も観に行って(グローブ座)、これもすぐリピート。北村さんがスタンリー、篠井英介さんがブランチ、小島聖さんがステラなど。テネシー・ウィリアムズの物悲しさがだだよう作品で、このあと上記の「ストーン夫人〜」(これもテネシー・ウィリアムズ)を観たり、「ガラスの動物園」を文庫本で買って読んだりとテネシー・ウィリアムズにもはまっていきました。

長谷川さんの話からかなり離れてしまいましたが、TPTとのつながりが見えてきたことで、テレビで見る部分だけでなく、彼が目指してきた世界に触れることができた気がします。こちらの方が引用された週刊誌記事の情報では、下積み時代に苦労されたことや、2007年の舞台『カリギュラ』で小栗旬さんと共演したことで影響を受けて、舞台一本から、テレビや映画にも出演するようになったというエピソードが書かれています。そういえば小栗旬さんも大河ドラマに出てましたね。吉田松陰役でもう死んじゃってますが。でも佐久間象山の塾で一緒だったんだから共演シーンもあったはず。意外なつながりがあるものですね。

結論(?)としては、長谷川さんにはぜひまた舞台に出ていただきたいなと。それも正統派のお芝居で生の演技を観てみたいな〜と勝手に思っている次第です。

*補足
一番書きたいことを書き忘れました。今回の件で、TPTのサイトをみたところ、2013〜2014シーズンに「エンジェルス・イン・アメリカ」が上演予定であることがわかりました。初演、再演時のメンバーの多くが参加してThe Companyとして活動していることもあり、新しいメンバーでワークショップをしながら作っていくようです。演出もアッカーマンさんから門井 均さん他に変わるようです。これもすごく楽しみで期待しています。長谷川さんがこの情報に出会わせてくれました。ありがとうございます。
◆TPTのブログから
http://tpt.co.jp/blog/2013/04/-tpt.html


この記事に関連する本、DVDなど
◆「セカンドバージン」DVD

セカンドバージン スタンダード・エディション [DVD]


セカンドバージン スペシャル・エディション [DVD]

◆「海辺のカフカ」(村上春樹)原作本

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)


海辺のカフカ (下) (新潮文庫)

◆「エンジェルス・イン・アメリカ」米テレビドラマ版DVD

エンジェルス・イン・アメリカ [DVD]

◇テネシー・ウィリアムズの戯曲
◆「欲望という名の電車」
・映画版DVD

欲望という名の電車 [DVD] FRT-140

・原作本

欲望という名の電車 (新潮文庫)

◆「ストーン夫人のローマの春」
ストーン夫人のローマの春 (1981年) (テネシー・ウィリアムズ小説集)

◆「ガラスの動物園」

ガラスの動物園 (新潮文庫)


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