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「スウィーニー・トッド」(5/19)の感想とファンイベントについて [ミュージカル]

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5/19(日)の12:30の「スウィーニー・トッド」を観てきました。この日は、柿澤勇人さんのファンクラブによるアフターイベントがあり、そちらにも参加してきました。

市村正親さん&大竹しのぶさんの「スウィーニー・トッド」(宮本亜門さんの演出)は今回が再々演で、私は再演も一度観たことがあります。血にまみれた残酷な物語なのですが、今回はじめて柿澤勇人さんがキャストに加わったということで、これは観るしかないな、と。血が流れる場面はありますが、それ以上のグロテスクな表現もないので、お子様でも・・・とはいいませんが、意外と怖くなくみれました。

前回と比べて、市村さん、大竹さんはよりパワーアップした感じがしました。スウィーニー・トッドの敵役のターピン判事を演じる安崎求さんは元の顔がわからないくらいおじいさんになり切っていてすごかったです。それと乞食女。芳本美代子さんだったとはまったくわかりませんでした。お目当ての柿澤さん演じるアンソニーははつらつとした感じでかっこよかったです。

以降、ネタバレあり。

主なキャスト
スウィーニー・トッド 市村正親
ミセス・ラヴェット  大竹しのぶ
乞食女        芳本美代子
ジョアンナ      高畑充希
アンソニー      柿澤勇人
ターピン       安崎求
ビードル       斉藤暁
トバイアス      武田真治

「スウィーニー・トッド」は逆レミゼと私は思うのですが、レミゼはパンをひとつ盗んだという微罪で19年も投獄された男が司教と出会って改心する話で、スウィーニーの方は彼の妻を見初めた判事によって無実の罪で島流しにされた男が復讐する話であって、どちらにも無垢な少女とその恋人が出てきて、その2人以外の多くの人が死んでしまうなど、イメージがダブるところがあるのです。

無実の罪をきせられた男が海で船員のアンソニーに助けられてロンドンに戻ってくる。彼が2階で床屋をしていた家では1階でミセス・ラヴェットがロンドンで一番まずいミートパイの店を開いている。男は彼女から、妻は判事にてごめにされて自殺を図り、幼い娘は判事に引き取られていると聞かされた。そしてスウィーニー・トッドと名前を変えて床屋を再開し、判事に復讐するチャンスを狙う。アンソニーは偶然、判事に匿われているジョアンナと出会って恋に落ちる。そして彼女を救い出すためにトッドに協力を求める。なぜか店の周りには気のふれた乞食女がうろついている。また、フリーマーケットでインチキ理髪師の子分になっていた頭の弱いトバイアス(トビー)はある事情でミセス・ラベットのパイの店を手伝うことになるのだか・・・。

無実の罪で15年も島流しにされた上に妻子をうばわれた男の復讐劇なので、復讐してめでたしめでたしとなってもよさそうなのですが(日本人的にはその方がすっきりすると思うのですが)、そうはならず、復讐とはいえ何人もの人を殺したトッドはその報いを受けることになり、そこがこの作品全体にただよう重苦しさの一因なのかなと思ったりします。

パンフレットによると、トビーを演じた武田真治さんはこの役をどう理解して演じるかで悩んでこられたようです。「虐げられた頭の弱い青年」という設定なのですが、あまりピエロ的でもいけないし、と。前回は初めて観たので、フリーマーケットでニセ薬を売る陽気な歌とおどけた様子に「武田真治さんてこんな人だっけ?」とビックリしましたが、今回はそういうコミカルな部分だけでなく、トッドの様子から何か大変なことが起きていると気づき始めている不安な感じとかがよく伝わってきました。

アンソニーのことをもう少し詳しく書くと、前回は田代万里生さんだったのですが、その時ははかなげで愛らしい青年という印象でした。今回の柿澤さんのアンソニーも初々しくもあるのですが、もうちょっと男ぽくて、情熱的な感じがしました。舞台装置は前回とだいたい同じだと思うのですが、その使い方を変えていて、冒頭でトッドがアンソニーと別れて船から降りる場面も、前回は上手の階段上のバルコニーのようなところから降りてきていましたが、今回は下手側のジョアンナが匿われている建物を使って、しかも舞台のセンターまで降りてきてアンソニーとトッドがやりとりする場面もありました。私はセンターブロックの一番下手側だったので、アンソニーが降りてくるところがよく見えてラッキーでした。ジョアンナへの思いを歌う歌も素敵だったし、ジョアンナの部屋に忍び込む場面では上半身裸になる場面もありドキドキ(笑)。ファンサービスもばっちり?

今回はグッズはパンフレットしか買いませんでした。生写真は市村さん、大竹さん、武田さんのしかなかったので。パンフレットには作詞作曲をしたスティーブン・ソンドハイムの説明として、彼を育てたオスカー・ハマースタイン2世と、彼が育てたジョナサン・ラーソンのことが書かれていました。目新しい話ではないけれど、RENTのファンである私にとってはジョナサン・ラーソンのことを取り上げてもらってうれしかったです。


■ファンクラブ・イベント
現在、柿澤勇人(かきざわ・はやと)さんには「8810 & Co.」(←8810はハヤトと読む)という独自のファンクラブができましたが、スウィーニー・トッドのチケットが先行販売された時は、ホリプロスクエアというサイトの中のファンクラブだったのですが、5/19のマチネの終演後に柿澤さんのファンクラブ限定のトークイベントがあると通知が来て、指定された期間内にチケットを購入して、ファンイベントに参加することができました。そしてその当日の少し前には、トークイベントに加え、バックステージツアーと柿澤さんによるハイタッチお見送りが追加されました。

で、当日ですが、終演後、ロビーに集合した私たちは、あらかじめ送られてきていた整理券の番号順に並ぶように言われました。当日観劇した人+イベントだけに来た人で100人弱くらいだったでしょうか。私は21番でしたが、そのあと3人続けて男性でした。男性のファンもいるのね。

係の人の案内で、スリッパを受け取りつつ再び会場内へ。みんなが着席したところで、水兵の衣装のままの柿澤さんが登場。

トークの内容ですが、マネージャーの大滝さんが質問する形で、実はこのあとに出演予定の、同じくソンドハイムの「メリリー・ウィ・ロール・アロング」の方が先に決まっていたとか、ソンドハイムの歌は難しいけど魅力的だとか、アンソニーのような役ははじめてで(これまで屈折した役が多く)今も悩みながら演じていて毎回ちがった感じになっているかもという話や、上半身裸になるというのは2週間前に急に言われて「鍛えていたよかった〜」と思ったという話、「スリル・ミー」の稽古と並行して映画「クローズ EXPLODE」で不良っぽい役を演じていて「スリル・ミー」でもその感じが出そうになったなどの話をしてくれました。

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そして、ロビーにおいてあったこの柿澤ロミオの等身大パネルが運ばれてきて、彼が胸の辺りにサイン。これをファンクラブで抽選して1名にプレゼントするとのこと。柿澤さんは「この格好が似合わなくて」と言いながらサインしてました。

そして、大滝さんから重大発表するようにうながされた柿澤さん。何を言いだすのかドキドキ。トークの時に、柿澤さんとともに今回はじめて「スウィーニー・トッド」に出演している高畑充希さんのことを「僕とみつきは今回初参加で」にはじまり、「僕とみつき」と何回も言っていたあとだったので、重大発表ってまさか「結婚します」とかじゃないよね、と焦りました。(ちなみに柿澤さんは「アリス・イン・ワンダーランド」で高畑さんと共演しています。)

で、重大発表というのは、なんと柿澤さんとファンクラブの希望者で温泉旅行という企画があるとか。温泉とお酒が好きな彼にちなんでのことらしいのですが、そんな企画ってありなの?とびっくり。でも、これまでのファンイベントでも「○○を買えばサインがもらえます」というから買ったら、あらかじめサインされた袋に入れて配送されてくるだけだったりとかもあり、一緒に旅行といっても遠くからちらっと見る程度じゃないの?という疑いもなきにしもあらずですが、どうなんでしょうか。

そのあとのバックステージツアーは、みんな柿澤さんがめあてなだけで、「スウィーニー・トッド」に熱烈に興味がある人ばかりではないということもあり、いたって形式的に(見る方もただ行列してついて行くだけみたいな)終了(笑)。

最後に、入り口に立っている柿澤さん(すでにジャージに着替えてる)とハイタッチしつつ退場となりました。全員が出たあとは外にたむろしているファンに向かって手を振ってくれました。柿澤さんは、公演直後であるにも関わらず終始笑顔で、ファンを楽しませてくれました。ありがとうござました。

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