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どこよりも早い(?)「American Idiot」アフタートーク・メモ(ショーン、マイケル、カッキー) #aidiot [ミュージカル]

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*American Idiotのプログラムと私のメモ

昨日(初日)と今日、「American Idiot」を観てきました。特に今日の夜公演はキャストと演出家(マイケル・メイヤー)に加え、ゲストとしてマイケルの「春のめざめ」の日本版(劇団四季版)に出演した柿澤勇人さんが登場。マイケル・メイヤーつながりとはいえ、AIに出た訳ではないカッキーを出演させるというキョードー東京の大技にビックリしつつも、ついチケットを買ってしまったという、主催者の思うつぼにはまった私です(笑)

以降は私がシステム手帳(バイブル版)リフィル6枚分(両面)に走り書きでメモしてきたもので、ご本人や通訳の方のおっしゃった言葉そのものではありませんが、雰囲気を感じてもらえたらと思い、深夜ではありますが、最速レポートに挑戦しようと思います。



まず、司会の演劇ライターの伊達なつめさんが登場。出演者を紹介しつつひとりずつ舞台に出てきてもらいました。

最初はジョニー役のショーン・マイケル・マーレイさん、次に演出家のマイケル・メイヤーさん、そしてゲストとして柿澤勇人さんが登場しました。(カッキーはどくろの絵柄の白いTシャツ)以降、敬称略。

伊達なつめ(以降D):柿澤さんはAmerican Idiot(以降、AI)をNYで観られたんですよね?

柿澤勇人(以降K);AIは大好きです。NYに行って2日目に観て、とりこになって、NYに行くたびに観て、3回見ました。今日が4回目ですが、進化してると思います。時間が経っても成長していると実感しました。とてもエネルギッシュでよかったです。

D:どういうところが進化したと思われますか?

K:とてもエネルギッシュで、(ジョニーとタニーとウィルの)3人の関係性が明確になったと思います。

D:マイケル・メイヤーさんにお聞きしますが、柿澤さんの印象はどうでしたか?

マイケル・メイヤー(以降M):彼はとてもビューティフルな人。日本版の「春のめざめ」の時は来日できず、ビデオをみせてもらったのですが、とても素晴らしい俳優だと思いました。声もとてもいいし。彼を紹介してくれたのは僕の友達ですが、それ以来の仲です。

D:(Mに)柿澤さんがAIに出るとしたらどの役がいいでしょうか?

M:どの役でも好きな役を。

K:僕はギターが弾けないんですよね。AIに出演されている方はギターを練習したんですか?それとももともと弾ける人なんですか?

D:ショーンさんはシンガー・ソング・ライターなんですよね。

ショーン・マイケル・マーレイ(以降S):7年前からギターを弾くようになり、2011年からこの作品に参加しましたが、そこからテクニックを磨いていこうと思って、今はシンガー・ソング・ライターとして楽しんでいます。

K:練習すればいいんですね。

M:ブロードウェイでも今は楽器の演奏を求められるようになってきているので練習するといいと思うよ。

D:ショーンさんはブロードウェイではアンサンブルで、今回初めてジョニー役になりましたが、(ジョニー役を)観ているのと演じるのではちがいますか?

S:ちがいますね。演じるようになってから、つながりを感じるようになりました。実は僕もジョニーと同じような経験をしています。LAに引っ越してテレビや映画やシンガー・ソング・ライターをしていたのですが、このことはMも知らないかも知れないんですが、変な人と知り合って自分を見失って、ドラッグやタバコをやったこともありました。その後、自分を探すためにNYに戻り、大学に戻ってやり直したのです。戻って2週間後にAIのオーディションを受けてマイケルと出会いました。自分がどん底を味わったので、それ以来、タバコやドラッグは一切やめて、自分に与えられた才能を大切にしようと思っています。
(ショーンが一気にたくさんしゃべったので通訳の方が困っているのに気づき)しゃべり過ぎてすみません。

D:マイケルさんはこのことを知っていましたか?

M:知らなかったです。これは新しいニュースです。でも彼の経験が(ジョニーとして)物語っているんだと思います。

D:AIは今生きている誰もが実感できる作品ですね。

K:そうですね。とても共感し、のめり込める作品です。

D:(マイケルに)今の時代を描いたミュージカルは少ないのではないでしょうか?

M:そうですね。ブロードウェイミュージカルは楽しむためのもので、演じられる物語は大げさな表現だったり、マンガチックなのが多く、AIや「Spring Awakening(春のめざめ)」のように人の感情や経験を表現するミュージカルは少ないと思います。

D:ショーンさんはインタビューでも「AIは他の作品とはちがう」とおっしゃっていましたね。

S:このショーは色んな要素があります。セットや照明、バンドも小道具のように使われることもあるし、今ここには(ステージ上には)ありませんがバスも色んなものとして使われます。それが他とちがうと思います。

D:マイケルさん、グリーン・デイのアルバムを作品にしたわけですが、グリーン・デイの歌詞は強くて、タフでな歌詞だと思うのですが、そこから物語をつくっていくのは大変だったのではないですか?

M:(お客さんに)字幕は理解できましたか?(反応はほとんどなし。)一番のチャレンジは、アルバムではビリー・ジョー・アームストロング(以降BJA)がひとりで歌っているのですが,舞台はひとりではできない。それで色んなキャラクタをつくり、このセリフは誰が歌うべきかと色々考えました。すごく時間はかかりましたが、この物語を伝えたいと思ってつくりました。

D:BJAも一緒に作ったのでしょうか?

M:「ハイ」(と日本語で。)BJAにアイディアを伝えたらとても気に入ってもらえたんです。(BJAの歌を)3人の友達のストーリーにするというアイディアをとても気に入ってもらえました。それで1つのセクションを作るごとにEメールなどでBJAに連絡しました。だからこの作品は2人のコラボレーションです。そしてはじまって9ヶ月で全員で本読みができたのです。

D:BJAはセント・ジミー役で出演したこともありましたね。

K:僕も観てすごく感動しました。つばを吐きながら(歌って)、ザッツ・ビリー・ジョーという感じです。帰りもキャデラックかハマーか何かに乗って帰って行って。

M:パンクロッカーだね。

D:ショーンさんはBJAと共演されたんですよね。

S:はい。彼とステージに立って、セント・ジミーが初めて登場する時に彼のエネルギーがすごく伝わってきました。彼のストーリーなので一生懸命でした。ビリーの声はとても素晴らしいです。週8回(公演)のうち1回もミスをしない。声帯が強いんですね。パンクロッカーだけど(役者として)うまくやっていたと思います。

D:(柿澤さんが耳打ちしたあとで)、そろそろお時間になってしまいましたが、最後に柿澤さんから質問があります。

K:マイケルは日本が大好きで、NYで初めて会った時もお寿司屋さんに連れて行ってくれてドラゴンロールとかなんとかロールとかたくさん食べていましたね。マイケルは日本人キャストでミュージカルを作るということは考えていますか?

M:私は日本が大好きで、東京が大好きで、「スシ、オイシー」。日本のキャスト、カンパニーと仕事をしたいと思っています。)日本の俳優には)伝統もあり、パフォーマンスも素晴らしいので、是非やりたいと思います。今は何をやりたいというのはわかりませんが。今回日本でAIを上演でき、とてもスリリングでした。今日のお客さんも、昨日のお客さんも素晴らしかったです。

D:柿澤さんからお知らせがあります。

K:宣伝になりますが、9/3からシアターオーブで「ロミオとジュリエット」に出演します。今日は特別に会場で、特にいい席のチケットの販売をしています。よろしければ是非観にきてください。

D:どうもありがとうございました。


こんな感じのトークでした。ショーンの体験とか、AIの製作の様子とか,色々聞けてよかったです。

出待ちしたけどマイケル・メイヤーに会えず残念でした。


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コメント 2

Yoko

ほんと速い!そして詳細な報告、行けなかった私としてはありがたいです。ありがとうございます!
by Yoko (2013-08-09 00:53) 

himika

☆Yokoさん 
早くやらないと、ずっとやらなくなりそうなので(笑)
本当におおざっぱなメモですが、雰囲気だけでも伝わればと思います。

by himika (2013-08-09 01:00) 

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