SSブログ

「レ・ミゼラブル」凱旋公演(11/9マチネ)観てきました [ミュージカル]

LesMise201311gaisen_IMG_2296.jpg
新演出になって帝劇をいったん終わって地方を回ったあと、凱旋公演としてレミゼが再び帝国劇場に戻ってきました。

友人に誘われ、女性4人(前回レミゼを観たメンバー)で楽しんできました。今回もグランテール役で出演していらっしゃる菊地まさはるさんにチケットを取っていただきました。L列の29番あたりの4人。程よい距離でド真ん中で観やすい席でした。

先日(11/17(日))はNHKの大河ドラマ「八重の桜」に「レ・ミゼラブル」の話題が出てきてびっくりしました。不義が原因で家を追い出された母を持つ娘・山本久枝に恋人の徳富健次郎(のちの徳冨蘆花)が「レ・ミゼラブル」(英語版?)を貸すシーンがあり、そのあとで彼に裏切られた久枝が「母親でもないのに」と煙たがっていた八重(叔母)の愛を知るという話でした。赤の他人の子を育てたバルジャンとは違い、久枝は八重の兄の娘なので事情はちがうと思うのですが(しかも八重は久枝の母を追い出した人でもある)。

Lemis201311gaisen_IMG_2295.jpg
ジャン・バルジャン 吉原光夫
ジャベール 鎌田誠樹
マリウス 山崎育三郎
コゼット 青山郁代
テナルディエ 駒田一
マダム・テナルディエ 谷口ゆうな
エポニーヌ 綿引さやか
ファンテーヌ 和音美桜
アンジョルラス 野島直人
ガブローシュ 加藤清史郎
リトル・コゼット 清水詩音
リトル・エポニーヌ 北川真衣

その他のキャストは画像をご覧ください。(クリックで拡大します。)

指揮 若林裕治

前回ちょっと太めな(失礼)ジャベールだった吉原さんが今回はジャン・バルジャン。私は前の演出でも吉原バルジャンを観たことがあります。新演出は最初の方は髪がかなり短くて(坊主頭にみえる)感情むき出しのワイルドなバルジャンなのですが、どうも見慣れないせいか、ルックス的にも迫力に圧倒されてしまいます。そのあとは従来の紳士的なバルジャンにもどってくれて安心。男らしいバルジャンで素敵でした。

ジャベールの鎌田さんはほっそり長身で、若々しい印象でした。マリウスは前回と同じ山崎さんでしたが、何かちがうと思ったら、前回はたぶん髪を後ろで縛っていたと思うのですが、今回は現代のふつうの男性のような短髪だったのです。かわいらしい感じにみえました。お相手のコゼット・青山さんも前回と同じ。可愛さの中に大人の色気も漂っていました。

綿引さんのエポニーヌは上品な感じ。歌もうまくて聞きごたえがありました。エポニーヌって不良っぽいイメージがあったので新鮮でした。ファンテーヌの和音さんは観る前に宝塚歌劇の出身と聞いていたせいもあるかも知れませんが、「夢やぶれて」とか、歌い出しからなんだか宝塚っぽいな〜と感じました。一瞬で観客を惹き付けるような歌い方という意味で。

そしてアンジョルラスは観るたびにちがうキャストなのですが、どの方もカッコ良くて、この日の野島さんもとてもすてきでした♪

この日の司教は北川辰彦さんでしたが、これまで観た司教は声が高めな方が多かった気がするのですが、北川さんの司教は太く力強いお声で、ワイルドな感じでした。最後の「私が買った」というところでオクターブ上を歌うかと思ったら低い方でした。

工場長の田村雄一さんはシアタークリエの「RENT」の初演時にスウィングで、出番がまわって来なくても全ての男性の役を練習していたという努力と精神力の人。だからといってひいき目でみてるわけじゃないんですが、品が良くてカッコいい工場長でしたね。

そしてチケットを手配してくださったグランテールの菊地さんは前回同様、セリフがないところでもグランテールの思いを表現していて、「死など無駄じゃないのか」と疑問を感じながらも仲間とともに戦い、幼いガブローシュを可愛がって彼の死を誰よりも嘆いている姿に心打たれました。

新演出を初めて観た時は、色々違和感がありましたが、今回は意外と違和感がなかった。盆と呼ばれる回り舞台がなくなったことと、バリケードが小さくなったことに慣れてきたのかも。ブリュメ街のバルジャンの家はむしろこっちの方がいいかもと思ったくらい。でもやっぱりアンジョルラスの死だけはまだ慣れません。盆が回転してバリケードの裏側になった時暗闇の中に光が射して旗とともに倒れているアンジョルラスを照らし出すあの神々しさと絶望的な悲しみは他の方法で再現するのは難しいのかも。

ラストシーン、前の演出ではバルジャンを迎えにくるのがファンテーヌだけじゃなくてエポニーヌも一緒というのが納得できなかったのですが、今回初めてなるほどーと思いました。「誰かを愛することは神様のおそばにいることだ」という歌でバルジャン、ファンテーヌ、エポニーヌの3人ががマリウスとコゼットの後ろに集まったのをみて、エポニーヌも他の二人と同様に愛をもってマリウスとコゼットを見守っているんだとよくわかりました。

私はあまりたくさんは観ていないので、観るたびに、キャストが変わるたびに、色々発見したり、納得したり、変化を楽しんだりしています。

11/27まで帝国劇場にて。

◆東宝「レ・ミゼラブル」公式サイト
 http://www.tohostage.com/lesmiserables/

◆日本語版CD
レ・ミゼラブル (赤)

レ・ミゼラブル (赤)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1994/06/29
  • メディア: CD


レ・ミゼラブル (青)

レ・ミゼラブル (青)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルミュージック
  • 発売日: 1994/06/29
  • メディア: CD


コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。