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映画「アナと雪の女王」をみてきました [映画]

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月曜日に「アナと雪の女王」をみてきました。アンデルセンの「雪の女王」をベースにしたディズニー映画で、ある王国の二人の王女に異国の王子も登場する話ですが、王子様の助けを待っているようなヒロインたちではなく、それぞれが自分の意志で道を切り開いて行く現代的なおとぎ話です。姉のエルサの声をイディナ・メンゼルがやっているからというわけではないですが、悪者的にされてしまう姉と妹(アナ)との対比で一瞬「ウィキッド」を連想したけど、そこまでおどろおどろしい感じもなく、楽しくみることができました。

私はTOHOシネマズが3Dだと聞いてどこでもそうだと思って日劇に行ったら3Dじゃなくて2Dでした。それでもアニメーションがとても美しくてどのシーンもみとれてしまいました。字幕版でみたのですが、はじめはこの声はイディナだなとかジョナサン・グロフだなとか思っていたけど、話に入り込んだらあまりそこは意識しないでみていました。「Let It Go」はさすがの名曲ですが、他の曲もよかったですね。

以降、ネタバレあり。


ごく簡単なあらすじ:触れるものを凍らせてしまう力をもつ女王エルサ。妹の王女アナは人目を避けて雪山に逃げ込んだ姉を助けようと、途中で知り合った山男クリストフとともに姉を探しに行くが・・・

エルサのパワーが感情と結びついているという設定が私にはとても興味深く感じました。感情の乱れによって色んなものを凍らせてしまうなら、感情を抑制すればいい・・・と簡単にいかないのが人の心というもの。ネガティブな感情は抑えれば抑えるほど蓄積していって、いずれ爆発するものだからです。アナを傷つけたくないとパワーを押さえ込んできたのに、皮肉にも爆発のきっかけはアナの無邪気な言動からでした。姉妹はお互いに深い愛情を持っているのに、性格も全然違うし、出会うとお互いを傷つけるような作用をしてしまうところがあります。パワーの暴発でエルサは祖国を追われた一方、もういい子でいなくていいと自分らしさをとりもどすことができたというのも皮肉です。

事情がわかったアナがエルサを助けようと山に向かうのですが、キーワードは「真実の愛」。面白いと思うのは、「凍った心を溶かす」というとエルサのことかと思うとそうではなくて、エルサのパワーの影響で心が凍り付いてしまったアナのことという意外性。そして、アナを救う「真実の愛」とはふつうだったらあの人?っていうのがことごとく外れるという意外な展開に。最終的には納得の結果なわけですけど。

印象に残ったのは「頭は治せるけれど、心は変えられない」というような言葉です。エルサのパワーによる事故で頭に傷を負った幼い日のアナを救ったトロールの言葉で、文字通り傷を治すということを言っているのですが、人の考え方(頭)は変えることができても感情(心)を変えることは難しいという奥深い意味合いを感じます。周りが変えようとしても、自分が変わろうとしなければ変わらないのが人の心ですから。

再び事故でアナの心を凍らせてしまったエルサのパワー(感情)ですが、それを溶かすのもまた感情(愛)であるというのも深いな〜と思うのです。氷が氷を溶かすというか、マイナスかけるマイナスがプラスになるみたいに、アナを思う気持ちがぐわーっと沸き上がって、今までと反対の作用をもたらす、みたいな。

本作は「ディズニー初のダブルヒロイン」ってあっちこっちに書いてあるけれど、見た感じ、どちらかというとアナが中心に進んでいる話のように思うのですが、色んなことですれ違ってしまいながらもお互いに愛しあっている姉妹の絆は強いし、それぞれ行動的だし、イケメンの王子様も出番なしだなって感じでしたね。女性の立場では、そういうところが現実味があってすごくいいなって思いますね。

おまけ:
私はこの映画の前売りチケットをベネフィットワンという職場で福利厚生のために契約している会社経由で買ったのですが(割引で)、抽選で若干名にあたるらしいオリジナルシールが当選したということで、今日いきなり届いたんです。くじ運悪い私なのに。なんかうれしいな〜。

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◆「アナと雪の女王」公式サイト
 http://ugc.disney.co.jp/blog/movie/category/anayuki/


◆オリジナル・サウンドトラック(国内版)
アナと雪の女王 オリジナル・サウンドトラック

アナと雪の女王 オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: WALT DISNEY RECORDS
  • 発売日: 2014/03/12
  • メディア: CD

*イディナ・メンゼルやジョナサン・グロフが歌っているオリジナル・サウンドトラックの国内向け版のようです。

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