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BW版「IF/THEN」(6/20夜) ネタバレ少なめ [ミュージカル]

IFTHEN_PB_EPimg044.jpg3日目の夜は、いよいよ「IF/THEN」です。NYにも慣れてきたところでみようと決めていたので。ワシントンDC公演と比べて、ストーリー展開がかなりわかりやすくなりました。

以降、ややネタバレあり。

「IF/THEN」 2014.6.20 20:00
RICHARD RODGERS THEATRE

ORCHC N-110 $107.00

CAST
Elizabeth ... IDINA MENZEL
Kate ... LaCHANZE
Lucas ... ANTHONY RAPP
Josh ... CHARLES HAGERTY
Stephen ...JERRY DIXON
Anne ... JENN COLELLA
David ... JASON TAM
Elena ... TAMIKA LAWRENCE
Deputy Mayor and others ... JOE CASSIDY
A Bartender and others ... MIGUEL CERVANTES
A soldier and others ... CURTIS HOLBROOK
A Flight Attendant and others ... STEPHANIE KLEMONS
A Street Musician and others ... TYLER McGEE
Paulette and others ... RYANNREDMOND
An Architect and others ... JOE AARON REID
Cathy and others ... ANN SANDERS

■感想
「IF/THEN」は今回3回観たので、感想も数回に分けて書きます。今回は全体的な感想とキャストについて、ネタバレは少なめに書きます。次回はワシントンDC版との違いを中心に書こうと思います。

・座席
朝、劇場で購入。真ん中より若干後ろの席ですが、階段状になり始めたあたりなのでよくみえました。高さを生かしたセットなので、あまり近くだと見上げるのが大変なので、この辺りで十分かなと思いました。

・全体の印象
IFTHEN_BW_Msquare1.jpg
私はワシントンDC(以降WDC)でも観ているのですが、マイケル・グライフらしい洗練されたセット(「Next to Normal」に似ているけれどもっとカラフルで暖かい色合い)とブライアン・ヨーキー作詞&トム・キット作曲の音楽も私はとても好きでした。

40歳を前に、離婚してNYで再出発しようとしている主人公エリザベス(イディナ・メンゼル)の物語で、ブロードウェイ版では冒頭ではっきりと二つの人生の選択肢を彼女が選ぶ場面があり、そこから二つの物語が展開していくことがわかります。WDCでは全体的にあえてそこを明言せずに進んでいったので、最初はよくわからなくて混乱しました。ふたつの選択肢が仕事か家庭かというのはややステレオタイプ的ではありますが、気になる男性が出来てもう若くない自分の顔にがっかりしたり、結婚よりも仕事を選んだのに他の人の結婚式をみかけるとふと足を止めたり、そんな複雑な女心も描かれていて、若くない私は共感するというか、身につまされるというか(笑)。実際にアラフォーと思われるイディナ・メンゼルがそれを演じているのもリアリティがあります。若い人が観たら感じることは違うかも知れませんが。

・豪華キャストの共演
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*左から、ジェームズ・スナイダー、イディナ・メンゼル、ラ・シャンズ、アンソニー・ラップ

イディナ・メンゼル
「RENT」、「Wicked」、そして最近はアナ雪(「アナと雪の女王」。原題「Frozen」)が大人気のイディナ・メンゼルの歌唱力は本当にすごい。それを聴くだけでも十分価値があります。これだけ迫力ある歌を週8回、日によっては1日2回も披露するって大変だろうなあと思うのですが、そこはプロ。ブロードウェイで3回目に観た時は一週間の最後の回(日曜日のマチネ)で、声が若干疲れている?と思ったらそうでもなくて、迷いなく熱唱していて声もよく出ていました。さすがです。

アンソニー・ラップ
イディナと「RENT」で共演したアンソニー。「Next to Normal」では初期のバージョンの演出補をつとめたり出演もしていて、「RENT」の演出も手掛けたマイケル・グライフとも縁が深いのです(それだけ信頼されているんだと思います)。本作ではエリザベスの同級生という設定で、色んな形でイディナと絡んでいく重要な役です。アンソニーの特徴ある歌声が大好き。イディナともデュエットがあります。

ラ・シャンズ(LaChanze)
「カラー・パープル」で2006年のトニー賞で主演女優賞を獲得している方だそうです。アフリカ系の方で声の迫力がすごいです。コミカルな歌も演技も、観客を惹き付ける力があります。出待ちで会っても気さくな人で、一度、車いすの人が出待ちの列から外れたところにいるのをみつけて、自ら周りの人に声をかけてその人を柵の中に入れてあげた(IF/THENの出待ちではいつも数人柵の中に入れてもらえる)という行動力も彼女らしいなと思いました。(名前の読み方は、IF/THEN関連の動画でキャストが「ラ・シャンズ」と呼んでいたように聞こえたのでそう書きました。)

ジェームズ・スナイダー
今回初めて知った人ですが、こんなイケメンどこにいたのかしらと思うくらい(「Cry Baby」に主演していたそうです」)爽やかな人。劇中でも「ハンサム」と何度も言われています。見た目だけではなく、歌声も力強く、イディナとのデュエットもいいバランスな気がします。

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*ラ・シャンズとジェリー・ディクソン

ジェリー・ディクソン
ジョナサン・ラーソンが残したもうひとつのミュージカル「チック・チック・ブーン!」のオフ・ブロードウェイ・オリジナル・キャストでマイケル役を演じていたのがこの人。「チック・チック・ブーン!」は最近、ニューヨークでリン・マニュエル・ミランダが主演して期間限定公演が行われるなど根強い人気があります。ワシントンDCでオリジナル・マイケルであるジェリーに会えて本当に感激しました。伸びやかで暖かい低音が魅力のジェリーの歌声を堪能できました。ニューヨークでは出待ちでは会えませんでしたが(ワシントンDCでもさっと帰ってしまった日もあり、ファンサービスはあまりしないみたい)。

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*アンソニー・ラップとジェイソン・タム

ジェイソン・タム
もうひとり、どうしても紹介したい人がいます。アンソニーが演じるルーカスとのコミカルなワルツ風のデュエット「Best Worst Mistake」や、後半つらい現実に直面することを避けているリズにそれを促す感動的な曲「What Would You Do?」などいい曲に恵まれています。それもそのはず。この写真ではピンときませんが、彼は映画「『ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢』で、ポール役のオーディションで審査員が思わず涙する迫真の演技をしたあの人なのです。


他にもアン役のJENN COLELLAはBW版ではすごい高音が出てくる楽曲が追加されたのですが、それもものともせずに歌いこなしているし、アンサンブルキャストもそれぞれ個性的でストーリーに絡まないシーンでも演技していて目が離せません。

これだけのキャストが揃っているので、みどころ満載です。

ちなみにこの日はジョッシュ役はジェームズではなく代役のCHARLES HAGERTYでしたが、ジェームズと雰囲気もよく似ていたし、歌もうまくて違和感はほとんどなかったです。若干遠慮気味だった気がしたのと、私が見慣れてないせいだと思います。

■グッズ
おみやげようパンフレットやiPhoneケース(ホログラムになっている)を買いました。TシャツとキーホルダーとマグネットはワシントンDCで買ったので(ワシントンとは違うものもあったけど)とりあえずパスしました。他にマグカップなどもあります。
http://www.playbillstore.com/ifofbrme.html

IFTHEN_iCase_IMG_1493.jpg
iPhoneケースは傾きによってフラットアイアンビルと背景の人物が左に見えたり右に見えたりします。

■出待ち
もちろん出待ちしました。

*お願い*
 キャストの写真は他で使わないでくださいね。

はじめに出てきたのはジョッシュ役のCHARLES HAGERTY。
CHARLES_DSCN8999.jpg

写真はないですが、エレーナ役のTAMIKA LAWRENCEも出てきました。

アン役のJENN COLELLAはサインのあと、キックボードで颯爽と帰っていきました。
Jenn_DSCN9001.jpg

ケイト役のLaCHANZE。ワシントンDCでも観たと言ったら喜んでくれました。
LaChanze_DSCN9003.jpg

ルーカス役のANTHONY RAPP。またきてくれてありがとうと言われ、いつまでいるの?と聞かれました。覚えていてくれてうれしい!メッセージとちょっとしたおみやげ(ホント大したものじゃない)を渡しました。出待ちでは自分撮りできるカメラを使うのですが、アンソニーの時だけなんとなくiPhoneで写真を撮ろうとしてみたら、私が右手で撮ろうとすると劇場を背景にすることになりそちらが明るい(逆光)になるのですが、アンソニーが「こっち(劇場側ではなく暗い方)を背景にした方がいいよ」と言って、(そうすると手が逆になってしまうので)アンソニーが私のiPhoneを持って撮ってくれました。優しい!!
Anthony_IMG_1059.jpg

最後にエリザベス役のIDINA MENZELが出てきたのですが、ファンの歓声はすごいし、出待ちの柵も小さくされ、せっかく柵際に並んでいたのにやや後ろになってしまいました。必死で写真を撮りプレイビルを渡してもらってサインをゲットしました。
Idina_DSCN9017.jpg
Idina_DSCN9025.jpg
遠い被写体を撮る時は10倍ズームできるデジカメが重宝しました。フラッシュをたくのがうまく撮れる(そうでない時と比べて)秘訣とわかってきました。自分撮りだとフラッシュはまぶしいのでオフにしてますけど。

★インデックス
→ ニューヨーク旅(2014年6月)インデックス 

■関連グッズ
If/Then: A New Musical

If/Then: A New Musical

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Masterworks
  • 発売日: 2014/06/17
  • メディア: CD




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コメント 2

ユートーモ

突然のコメント失礼します。

私も6月21日にIF/THENを観たので、
思わず書き込みさせていただきました。
by ユートーモ (2014-08-26 19:44) 

himika

☆ユートーモさん
コメントありがとうございます。
ブログも拝見しました。

私も21日にも行っていました。
偶然ですね〜。
英語力の問題で細かくは理解できていませんが、私はIF/THENが気に入っています。
また観る機会があるといいなと思っています。
by himika (2014-08-27 03:43) 

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