BW版「IF/THEN」（6/21夜） ワシントンCD版とのちがい第一幕（ネタバレあり）

6/21(土)は「IF/THEN」を観に行きました。２回目です。前回はジョッシュが代役でしたが、この日はオリジナルのジェームズ・スナイダーでした。

今回はワシントンDC版とのちがい（第一幕）について書きます。第二幕については次回とします。

以降、ネタバレあり。

「IF/THEN」　2014.6.21　20:00
RICHARD RODGERS THEATRE

ORCHC　J-107　$152.00

CAST
Elizabeth ... IDINA MENZEL
Kate ... LaCHANZE
Lucas ... ANTHONY RAPP
Josh ... JAMES SNYDER
Stephen ...JERRY DIXON
Anne ... JENN COLELLA
David ... JASON TAM
Elena ... TAMIKA LAWRENCE
Deputy Mayor and others ... JOE CASSIDY
A Bartender and others ... MIGUEL CERVANTES
A soldier and others ... CURTIS HOLBROOK
A Flight Attendant and others ... STEPHANIE KLEMONS
A Street Musician and others ... TYLER McGEE
Paulette and others ... RYANNREDMOND
An Architect and others ... JOE AARON REID
Cathy and others ... ANN SANDERS

私は英語力が低いので、誤解や間違いもあるかも知れません。お気づきの点があれば、教えてください。

■全体的な特徴
ワシントンDC版と比べて、ベスの話なのかリズの話なのかがわかりやすくなりました。冒頭から二つの物語であることが明言され、エリザベズが「ハイ！」という感じで手を挙げてまずはケイトの誘いを選び、いったん仕切り直しをしてまた手を挙げてルーカスの方についていくなど、わかりやすさにこだわって変更されました。１回しか観ない人にとってはわかりやすいのはいいと思いますが、観ているうちにだんだん「そういうことか〜」とわかってくるような感じは失われ、どっちもどっちかなーと思ったりもします。

曲の変更も若干あり、より明るくテンポアップした感じになりました。おおざっぱな言い方ですが、「ネクスト・トゥ・ノーマル」の音楽に似てきた部分も？ワシントンDC版ではもうちょっとしっとりした感じの曲もだったのですが。

いくつかのシーンの変更、削除、順番の変更などもありました。

■観る前からわかっていたこと
舞台写真をみていて気づいたのですが、メガネでベスとリズを区別するようになっていました。これでかなりわかりやすくなりました。メガネをかけているのがリズ。じゃあかけてない時はベス・・・と思うとそうじゃないところもあって、どっちとわけられないところはメガネなしなので要注意です。ジョッシュを戦場に送り出して戦死の知らせを受けて、明らかにリズだと思うのに途中でメガネを外すところがあり、そこの意味がまだピンときてないです。

■CDでわかっていたこと
観る前にCDを買っていたのですが、聴き始めてびっくり。一幕と二幕の最初の歌の一部がそれぞれ全然違う曲になったり、アメリカン・ヒーローの曲がなくなったり、実際に観る前にCDを聴いた時点でも、色々変更があることがわかりました。曲順が変わったものもあり、シーンの変更が予想されました。

■第一幕
「Prologue」
エリザベスが電話するシーンはこんな感じだったかも。英語があまり聞き取れていないのはっきりはいえませんが。

「What If?」
WDCのプレ公演のプロモーションでも一部公開されていた歌をいきなり変えるとは最初からびっくり。変更になったのはエリザベス以外が歌う部分で、エリザベスが歌うところは(歌詞は多少変わったかも知れないけど)同じメロディーでした。WDC版ではリズとベスのふたつの人生を描いていることはセリフや歌詞で明言していなかったのですが、わかりにくいという劇評が多く、そこを大きく変えたようです。タイトルも「If」から「What If?」に変更されました。

「It's a Sign」
地下鉄のシーン。ここは変わってないようです。ラ・シャンズの元気で明るい歌声が魅力。地下鉄のアナウンスがモゴモゴしてよくわからないというところがリアルで笑えますね。（WDCでもウケてました。）

「A Map of New York」
ベスがスティーブンの仕事を受けるシーン。ベスが取引先の人(？)と打ち合わせするようなシーンのタイミングや舞台上の位置(WDCでは上手側でビルの模型の前、BWでは下手側)など違いがありました。

ブランドデートの部分ですが、
BWでは最初はケイトとともにルーカスもお膳立てに加わり、リズとして３人の男性に会い、アイスクリーム男の時にジョッシュをみつけて知り合いのフリ、そこで一旦仕切り直しをしてベスがブランドデート、キザ男がと話している時ルーカスをみつけて抱きつき・・・という流れ。一方、WDCでは、ジョッシュの登場の後仕切り直しがなかったのでベスに変わったことがわからず、最初のキザ男が席を外していて戻って今度はルーカスが来たのかと思いました。ルーカスが来た時の反応もWDCの方がオーバーで、「サプラーイズ（びっくりしたわ〜）」と抱きつき、「何言ってるの」的な反応のルーカスに「シー！」と言って黙らせるのですが、ルーカスのボケぶりが可愛かったです。

「You Never Know」
リズの家にジョッシュがはじめて訪問。ここも変わってないと思います。

「Ain't No Man Manhattan」
スティーブンとルーカスが２階部分で話し合うところからはじまるシーン。シティ・プランナーのスティーブンとハウジング・アクティベストという運動家のルーカスは対立。下の方では反対運動（？）で旗を振っている人たち。

WDCではベスとスティーブンはプレイビルを持って観劇、スティーブンが席を外したらジョッシュやケイトやルーカスが来てリズと野球観戦だったのですが、BWではベスとスティーブンの時はヤンキース、ジョッシュが来たら帽子を裏返してメッツの応援という風に変わっていました。

「What the Fuck?」
リズ／ベスの家に色んな男性が出入りするシーン。ここはほとんど変わっていません。スティーブンが訪ねてきてベスの方からキスしたあと、スティーブンはそのまま話を続けようとして、急にベスにキスを仕返すのですが、WDCでは２回ともベスの方からしていたくらいのちがい。玄関を出てドアを閉めたあと、未練がましくドアに手をついてうなだれるのはWDC、BWはもうちょっとそっけなかったかも。

「Here I Go」
ベッドからジョッシュが出てくるところ。ここも変更なし。

「You Don't Need to Love Me」
ジョッシュの代わりにルーカスが戻ってくるところ。ここも変更なし。

「No More Wasted Time」
ケイトが幼稚園児にアメリカンヒーローの話をするシーン。ここが大きく違います。まずWDCではケイトが歌うコミカルな感じのアメリカンヒーローの歌がありましたがそれがカットされました。ここで歌われる「No More Wasted Time」はWDCではケイトとアンがケンカしているのをベスが仲直りを促す場面で使われていた曲でした。

WDCではベスとスティーブンともうひとり女性が２階部分にいて、最後にスピーチをするシーンになるのですが、ケイトは１階部分で歌っていて２階には上がりません。BWではケイトはベスのオフィスに行って、子供用のヒーローのマントみたいなのを着せます。エレーナを採用するのもこのタイミング。（WDCでは別なタイミングでした。）そして１階部分でスピーチ。色々変わっています。

「Surprise」
リズのための盛大なサプライズパーティーと、ベスのためのささやかな誕生パーティーが交錯するシーン。「HAPPY BIRTHDAY ELIZABETH」という電飾はWDCではなかったもの。リズのシーンではELIZABETH、ベスのシーンではELIZABETH、最後に両方のシーンの時はELIZABETHと三種類の点灯の仕方で状況を区別。なるほどねえ。ここまでやってくれるとホントわかりやすいですね。
パーティーの最初にデビッドとルーカスがしゃべっているところはリズのパーティでリズがジョッシュに秘密を打ち明けられるか心配しているみたいな感じ。そのあとベスはケイト、アン、エレーナの３人に妊娠を打ち明けるのですが、そのあとルーカスと会話しているのはベス。ルーカスは酔っぱらっていて会話にならない。ベスは子どもをあきらめる決心をしています。一方、ジョッシュは子ども好きで妊娠に驚きつつも喜ぶ。そしてルーカスがベスにジョッシュがリズにプロポーズ。ルーカスとジョッシュが持つケーキの大きさがパーティの大きさと比例しています。

長くなってきたので今回はここまでとします。

★インデックス
→　ニューヨーク旅（2014年6月）インデックス　

■関連グッズ

If/Then: A New Musical

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: Masterworks
• 発売日: 2014/06/17
• メディア: CD

タグ：イディナ・メンゼル IF/THEN アンソニー・ラップ