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「War Horse」来日公演(8/9土昼)を観てきました [芝居]

WarHorse2014_IMG_1572.jpg
*ヒカリエ内の垂れ幕

8/9(土)に「War Horse」(ウォー・ホース 〜戦火の馬〜)のマチネを観てきました。ブロードウェイで観て、その時はあらすじは知っていたけど細かい英語が聞き取れなかったにも関わらず大泣きした作品で、来日公演があると知って絶対観ようと思っていました。

期待通り、馬の演技にごく最初の方からすでに涙(泣くようなシーンじゃないのに)。人間の身勝手さに翻弄され戦場にまでかり出された馬。言葉はなくても、その動きやいななきに心を感じました(涙)。ブロードウェイとはちょっとちがう?というところもありました。

以降、ネタバレあり。

「War Horse」(ウォー・ホース 〜戦火の馬〜)
8/9(土)12:30開演 シアター・オーブ
1階6列24番

主なCAST(上の画像から)
WarHorse_cast_IMG_1548.jpg *クリックで拡大
SONG MAN ... JOHN MILOSICH
ALBERT ... MICHAEL WYATT COX
TED ... MICHAEL STEWART ALLEN
ARTHUR/THUNDER ... ANDREW LONG
BILLY ... DAVID R. HURWITZ
NICHOLLS ... BRENDAN MURRAY
STEWART ... CADEN DOUGLAS
PVT. DAVID TALOR ... ANDY TRUSCHINSKI
MULLER ... ANDREW MAY
KLAUSEN ... MAT HOSTETLER

今回のキャスト(複数キャストの役柄)
JOEY ... DANNY YOERGES, ADAM CUNNINGHAM, DAYNA TIETZEN
TOPTHORN ... JAMES DUNCAN, BRIAN ROBERT BARNS, AARON HASKELL
COCO ... CURT JAMES, JESSICA KRUEGER
JOHN GREIG ... CURT JAMES
GOOSE ... JAMES DUNCAN
*JOEY、TOPTHORN 、COCOは馬。馬は他にHEINE(CADEN DOUGLAS, BRENDAN MURRAY)がいる。

■(ごく簡単な)あらすじ
イギリスのまずしい農家の主テッドが金持ちの兄に対抗するために競り落とした子馬を連れて帰る。息子のアルバートは子馬をジョーイと名付け可愛がるが、テッドは兄との賭けでジョーイが畑で鋤を引けなければジョーイを譲ると言ったり、勝手に軍馬として売ってしまったりする。アルバートはジョーイを探すために年をごまかして軍隊に入るが・・・。

■シンプルだけど美しい舞台
ステージ上には紙を細く破いたようなスクリーンが上部にあるだけで、あとはキャストが持っている棒を横にすると馬を囲う柵になるとか、別な柵ふたつを鋭角に合わせて上下すると船の舳先になるとか、すべて手動なのだけれどもうまく考えられています。そして歌も、アカペラのハーモニーやアコーディオンと男性ボーカル(ソロ)などこちらもシンプルですが、どこかなつかしい童謡か民謡のような曲調で、一瞬にして観客を物語の世界に導いてくれます。ミュージカルではないので、曲の内容が物語と直接関係なかったりするので(雰囲気的にはその場面に似た状況の歌ではある)途中から字幕をあまりみなくなりました。もともと前過ぎて字幕がみえにくいところにいたので。

■パペット
3人掛かりで操作する馬(ジョーイとトップソーン)やもう少しシンプルな馬、ガチョウや鳥など、まるで本当に生きているかのような動きに魅了されます。農耕馬ではないのに重たい荷車を引かされる場面ではこちらも身体に力が入るし、アルバートから引き離されたり仲間の馬が死んだりというようなつらいシーンでの悲しげな仕草には本当にせつなくなります。馬の動きをかなり研究してそれを再現しているようで、生きているとしか思えませんでした。

■ブロードウェイ版とのちがい(キャスト)
キャストのイメージがちょっとちがうなーと思った部分がありました。アルバート役の人は声も低くめで、19歳のいとこのビリーより若い16歳という設定なのにそういう風にみえませんでした。

ビリーはちょっといじわるないとこというイメージがありましたが、今回のビリーは臆病な男という設定のようで、特に軍隊に入ってからは言葉に詰まったりおどおどした態度で、こんな感じだったっけ?と思いました。(私がBW版でそういうところを見逃しただけかも知れませんが。)

フランスでジョーイたちが出会う少女エミリーが子役でないのは仕方ないとしても、ちょっとおばさんぽい感じの人で、母親役が白人系なのにエミリーはアジア系というのも違和感がありました。

■ブロードウェイ版とのちがい(舞台装置や設定)
シアターオーブに入ってまず思ったことは、当たり前ですが舞台が四角いなということでした。私が観たリンカーンセンターのステージは半円形だったので、軍隊が行進するところなどで回転しているようにみえる効果がありました。私はその時は真ん中より後ろでしかも真横に近い席だったので、今回6列目のセンターから観たのとは観る方向もちがっていましたが、四角いだけではなくステージも小さい感じがしました。近くで観た分、パペットをどう動かしているかもよくみえたのはよかったのですが、逆に近すぎて鳥は長い棹に目がいって(鳥は上の方なので見上げないとみえない)、遠くから見た景色とはちょっと違ってみえました。

二幕でジョーイが有刺鉄線に絡まって動けなくなるシーンは、BWでは真ん中に不規則な円柱形の台がせり上がってきて、ジョーイはその上にいて、イギリス軍とドイツ軍がその下の左右にいました。今回はせり上がりがなく、イギリス軍とドイツ軍はステージと最前列の客席との間のスペースにいたので、ちょっとわかりにくかったです。

もうひとつ、これは私が見逃したのかもしれないのですが、ビリーが軍隊に入る時に父親からもらった短刀を、BWで観た時は誰かが馬のとどめを刺すのに使って、それをあとから来たアルバートがみつけて、死んでいる馬がジョーイだと思ってショックを受けるようなシーンがあった気がするのですが(パンフレットのあらすじにもそういうことが書いてありましたが)、今回はアルバートがまだ死んでいない馬のとどめを刺していました。ということは、ビリーの短刀はどこへ行っちゃったの?

あと、BWでは何の時だったか、アルバートの父親か叔父だったかが客席の後ろから出てきたことがあったのですが、今回はそういうシーンはなかったと思います。

■カーテンコール
カーテンコールになったら字幕のところにここからは写真撮影ができる(フラッシュはダメ)ということが表示され、そういえばそうだったとあせりました。知っていたのにすっかり忘れていたのです。スマホを機内モードにしてバイブを消した状態にしてあったので、カメラはすぐに立ち上がりました。

Topthorn_IMG_1556.jpg
必死で撮ったトップソーン(縦写真の上半分を切り抜いたもの)。

Topthorn_L_IMG_1556.jpg
上の写真の馬の部分。

Joey_IMG_1558.jpg
ジョーイは拡大して撮ろうと思ったのが、拡大し過ぎた上、あせってピントも合わず(涙)。

馬は1回しか出て来ないし、出てきて前足をあげるなどのポーズをしてすぐ去っていくので、写真を撮りたい人はよく狙って撮ってみてください。

■出口の看板
WarHorse_2014SQ_IMG_1568.jpg
シアターオーブを出てすぐのところに、窓に背を向けてこういう看板が立っています。関係者っぽい人(首に名札を下げていた人も中にいたので)が数人並んで写真を撮っていたので、写真撮影ポイントなのかな?その人たちが去ったあとはみんな誰も前に立っていない看板の写真を撮っていました。

■War HorseのCD
War Horse

War Horse

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Masterworks
  • 発売日: 2014/07/08
  • メディア: CD



タグ:War Horse
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