BW版「IF/THEN」(6/21夜) ワシントンCD版とのちがい第二幕(ネタバレあり) [ミュージカル]
「IF/THEN」のワシントンDC版とのちがいについて、今回は第二幕について書きます。(第一幕はこちら。ネタバレあり。)主に「IF/THEN」をすでに観た人向けです。
以降、ネタバレあり。
■全体的なちがい2
第一幕編の全体的なちがいで紹介していなかった点をいくつか書きます。
・ターンテーブル
BWではステージの床にターンテーブル(日本風にいうと「盆」ていうのかな?)があったということです。「A Map of New York」とか、エリザベスの部屋でリビングから洗面所に行って、そのあとスティーブンが来て・・・という一連のシーンもターンテーブルが回転していましたが、WDCでは手動でアンサンブルキャストなどが動かしていました。二幕のシーンとしては、「I Hate You」でジョッシュが軍隊に入って行進するシーンとか、「The Moment Explodes」(飛行機事故のシーン)で座席からはなれてさまようようなシーンなどで使われました。
・スティーブンの入院シーン
WDCでは、第一幕の後半「Surprise」の前に、スティーブンが入院するシーンがありました。ストレッチャーに乗せられてこれから手術室に向かうスティーブンに妻が付き添っていて、そこにベスが駆けつけます。スティーブンはベスに何か指示を与えていて、寝たままの状態で手術室に入るまで何かを叫び続けます(麻酔は効いてないの?笑)。BWではそのシーンはカットされました。
・飛行機事故のシーンの位置の移動。WDCでは前半にあったのですが、後半に移動になりました。
■第二幕
「This Day/Walking by a Wedding」
第一幕もそうでしたが、第二幕の冒頭も変わりました。「This Day」に当たる部分がWDC版ではもうちょっと厳かな感じの静かな曲でしたが、テンポのいい曲に変わり、ダンスもより動きのあるものに変わりました。ベスが歌う「Walking by a Wedding」の方はほぼ同じでした。仕事ひとすじのベスが他人の(リズの)結婚式に通りがかるという場面ですが、こちらが静かな曲なので、対比をより明確にしたかったのかな。この「This Day」もN2Nっぽくなったなと感じる部分です。
WDCでは飛行機トラブルのシーンがここにありました。「事故機にベスが?」という直後に臨月のシーンがあり、WDCではリズとベスが区別がつきにくかったので、ここですごく混乱しました。
「Hey, Kid」
ここはかわらず。妊婦で夫に当たるリズの姿に、出産経験のあるイディナもこんな時もあったのかなとリアリティを感じますね(笑)
「Some Other Me」
ここはだいたい同じような感じですが、WDCでは飛行機事故がこの前にあったので、事故のあと連絡したのに電話してくれなかったとベスが言っていました。BWでは飛行機事故のあとルーカスに電話したけど通じなかったという話を後半の「Love While You Can」のところでケイトとアンに話しますが、ルーカスには言いません。
「Best Worst Mistake」
デヴィッドとルーカスがふたりだけになったところからはリズの側のストーリーで、ゲイのカップルのデュエットソングになります。ここはWDCでも同じ。自転車とスケボーのシーンも、ステージ上で(アンソニーが)スケボーなんて危ないんじゃないかしらとハラハラするのも同じです。
「I Hate You」
ここも大体同じですが、ジョッシュが軍隊に入隊するシーンでWDCでは舞台の奥に歩いていって他の兵士と合流して全員が客席を向くように振り返ってその場で足踏みみたいな感じだったと思うのですが、BWではここでターンテーブルが使われた気がしました。
メガネをかけていた(リズ)がジョッシュの戦死を知ったあとメガネを外す部分があり、そこがちょっと疑問でした。CDのブックレットをみてもこの曲全体がリズのシーンになっているのですが、エリザベスとしての思いを語る部分があったのかしら?
「A Map of New York(Reprise)」
スティーブンがベスを訪ねてくるシーン。この辺は変わってないと思います。ルーカスにしつこくサインをねだったポーレット(?)がベスの助手になっていたんですね。
「You Learn to Live Without」
ここも変更なし。スティーブンが妻と別居してリズにアプローチしてくる(?)のを断ったベスと、夫をなくしたリズを心配したルーカスが訪ねるてくるが大丈夫と帰ってもらったリズが歌う切ない歌。
「The Moment Explodes」
飛行機事故のシーン。WDCではターンテーブルがなかったので後ろが明るい状態でアンサンブルが椅子を逆さにして頭上に掲げて入場してゆっくり弧を描いて椅子を降ろすシルエットがとてもきれいでしたが、BWではあらかじめセットされた椅子が出てきたんだったか、とにかくその椅子の置き方はなくなりました。それと曲の後半、乗客が席を立ってあたりをさまようシーンもWDCではみんながそれぞれ歩いて移動していましたが、BWではターンテーブルになっています。
「Love While You Can」
この曲自体が新しく書かれました。WDCでは飛行機事故のシーンがずっと前にありましたが、このシーンの直前に移動になりました。このシーンはWDCでは第一幕に出てくる、ベスとルーカスが会い、リズとジョッシュがルーカスにデヴィッドを紹介するしゃれたバーのセットが再び使われましたが(そしてその時の曲は「No More Wasted Time」だった)、BWでは場所を変えて図書館になりました。そこで、地下鉄の中のケイトのように(そっちはリズの話ですが)、「みんな聞いて!」とベスが大声を出すと図書館なのでみんなに「シー!」と怒られてしまうというあらたな笑いどころになりました。
ここで歌われる新曲「Love While You Can」は後半(ケイトが歌うところ)ちょっと「Next to Normal」っぽさを感じますよね。アンのパートがかなり高音で大変そう〜と思いました。
「What Would You Do?」
ジェイソン・タム演じるデヴィッドの見せ場。シーン自体は変更はなかったけど、この時からかそのあとか、背景が飛行場の滑走路みたいなものになりました。
「Always Starting Over」
トニー賞でも披露されたイディナ・メンゼルの最大の見せ場。歌い終わった瞬間、これで終わりと思ったファンがスタンディングしちゃった時もありました。
「What If?(Reprise)」
物語の始まりと同じマディソン・スクエア・パークにもどって、また新たな物語の始まりを予感させるシーン。だいたいは同じだけど、WDCでは最後の方に「キラーン」って音がして全員がポーズする時にジョッシュとルーカスの目が合ってて、今度はジョッシュとルーカスが恋に落ちるの?って思ったのですが、BWではそれはなかったです。それと、BWでは冒頭と同じような「ハーイ、イッツ・ミー」で始まる電話の部分がありましたね。WDCではなかったです。
だいたいこんな感じだったと思います。英語のセリフが大まかにしか聞き取れていないので、細かくはもっと色々あるかも知れませんが・・・。楽譜「If/Then: A New Musical, Vocal Line With Piano Accompaniment」はもうじき発売されますが、早く台本が売り出されて欲しいと思う私です。
★インデックス
→ ニューヨーク旅(2014年6月)インデックス
■「IF/THEN」関連グッズ
・CD
◆ボーカル&ピアノの楽譜(2014.8.18発売予定)
以降、ネタバレあり。
■全体的なちがい2
第一幕編の全体的なちがいで紹介していなかった点をいくつか書きます。
・ターンテーブル
BWではステージの床にターンテーブル(日本風にいうと「盆」ていうのかな?)があったということです。「A Map of New York」とか、エリザベスの部屋でリビングから洗面所に行って、そのあとスティーブンが来て・・・という一連のシーンもターンテーブルが回転していましたが、WDCでは手動でアンサンブルキャストなどが動かしていました。二幕のシーンとしては、「I Hate You」でジョッシュが軍隊に入って行進するシーンとか、「The Moment Explodes」(飛行機事故のシーン)で座席からはなれてさまようようなシーンなどで使われました。
・スティーブンの入院シーン
WDCでは、第一幕の後半「Surprise」の前に、スティーブンが入院するシーンがありました。ストレッチャーに乗せられてこれから手術室に向かうスティーブンに妻が付き添っていて、そこにベスが駆けつけます。スティーブンはベスに何か指示を与えていて、寝たままの状態で手術室に入るまで何かを叫び続けます(麻酔は効いてないの?笑)。BWではそのシーンはカットされました。
・飛行機事故のシーンの位置の移動。WDCでは前半にあったのですが、後半に移動になりました。
■第二幕
「This Day/Walking by a Wedding」
第一幕もそうでしたが、第二幕の冒頭も変わりました。「This Day」に当たる部分がWDC版ではもうちょっと厳かな感じの静かな曲でしたが、テンポのいい曲に変わり、ダンスもより動きのあるものに変わりました。ベスが歌う「Walking by a Wedding」の方はほぼ同じでした。仕事ひとすじのベスが他人の(リズの)結婚式に通りがかるという場面ですが、こちらが静かな曲なので、対比をより明確にしたかったのかな。この「This Day」もN2Nっぽくなったなと感じる部分です。
WDCでは飛行機トラブルのシーンがここにありました。「事故機にベスが?」という直後に臨月のシーンがあり、WDCではリズとベスが区別がつきにくかったので、ここですごく混乱しました。
「Hey, Kid」
ここはかわらず。妊婦で夫に当たるリズの姿に、出産経験のあるイディナもこんな時もあったのかなとリアリティを感じますね(笑)
「Some Other Me」
ここはだいたい同じような感じですが、WDCでは飛行機事故がこの前にあったので、事故のあと連絡したのに電話してくれなかったとベスが言っていました。BWでは飛行機事故のあとルーカスに電話したけど通じなかったという話を後半の「Love While You Can」のところでケイトとアンに話しますが、ルーカスには言いません。
「Best Worst Mistake」
デヴィッドとルーカスがふたりだけになったところからはリズの側のストーリーで、ゲイのカップルのデュエットソングになります。ここはWDCでも同じ。自転車とスケボーのシーンも、ステージ上で(アンソニーが)スケボーなんて危ないんじゃないかしらとハラハラするのも同じです。
「I Hate You」
ここも大体同じですが、ジョッシュが軍隊に入隊するシーンでWDCでは舞台の奥に歩いていって他の兵士と合流して全員が客席を向くように振り返ってその場で足踏みみたいな感じだったと思うのですが、BWではここでターンテーブルが使われた気がしました。
メガネをかけていた(リズ)がジョッシュの戦死を知ったあとメガネを外す部分があり、そこがちょっと疑問でした。CDのブックレットをみてもこの曲全体がリズのシーンになっているのですが、エリザベスとしての思いを語る部分があったのかしら?
「A Map of New York(Reprise)」
スティーブンがベスを訪ねてくるシーン。この辺は変わってないと思います。ルーカスにしつこくサインをねだったポーレット(?)がベスの助手になっていたんですね。
「You Learn to Live Without」
ここも変更なし。スティーブンが妻と別居してリズにアプローチしてくる(?)のを断ったベスと、夫をなくしたリズを心配したルーカスが訪ねるてくるが大丈夫と帰ってもらったリズが歌う切ない歌。
「The Moment Explodes」
飛行機事故のシーン。WDCではターンテーブルがなかったので後ろが明るい状態でアンサンブルが椅子を逆さにして頭上に掲げて入場してゆっくり弧を描いて椅子を降ろすシルエットがとてもきれいでしたが、BWではあらかじめセットされた椅子が出てきたんだったか、とにかくその椅子の置き方はなくなりました。それと曲の後半、乗客が席を立ってあたりをさまようシーンもWDCではみんながそれぞれ歩いて移動していましたが、BWではターンテーブルになっています。
「Love While You Can」
この曲自体が新しく書かれました。WDCでは飛行機事故のシーンがずっと前にありましたが、このシーンの直前に移動になりました。このシーンはWDCでは第一幕に出てくる、ベスとルーカスが会い、リズとジョッシュがルーカスにデヴィッドを紹介するしゃれたバーのセットが再び使われましたが(そしてその時の曲は「No More Wasted Time」だった)、BWでは場所を変えて図書館になりました。そこで、地下鉄の中のケイトのように(そっちはリズの話ですが)、「みんな聞いて!」とベスが大声を出すと図書館なのでみんなに「シー!」と怒られてしまうというあらたな笑いどころになりました。
ここで歌われる新曲「Love While You Can」は後半(ケイトが歌うところ)ちょっと「Next to Normal」っぽさを感じますよね。アンのパートがかなり高音で大変そう〜と思いました。
「What Would You Do?」
ジェイソン・タム演じるデヴィッドの見せ場。シーン自体は変更はなかったけど、この時からかそのあとか、背景が飛行場の滑走路みたいなものになりました。
「Always Starting Over」
トニー賞でも披露されたイディナ・メンゼルの最大の見せ場。歌い終わった瞬間、これで終わりと思ったファンがスタンディングしちゃった時もありました。
「What If?(Reprise)」
物語の始まりと同じマディソン・スクエア・パークにもどって、また新たな物語の始まりを予感させるシーン。だいたいは同じだけど、WDCでは最後の方に「キラーン」って音がして全員がポーズする時にジョッシュとルーカスの目が合ってて、今度はジョッシュとルーカスが恋に落ちるの?って思ったのですが、BWではそれはなかったです。それと、BWでは冒頭と同じような「ハーイ、イッツ・ミー」で始まる電話の部分がありましたね。WDCではなかったです。
だいたいこんな感じだったと思います。英語のセリフが大まかにしか聞き取れていないので、細かくはもっと色々あるかも知れませんが・・・。楽譜「If/Then: A New Musical, Vocal Line With Piano Accompaniment」はもうじき発売されますが、早く台本が売り出されて欲しいと思う私です。
★インデックス
→ ニューヨーク旅(2014年6月)インデックス
■「IF/THEN」関連グッズ
・CD
◆ボーカル&ピアノの楽譜(2014.8.18発売予定)
If/Then: A New Musical, Vocal Line With Piano Accompaniment
- 作者:
- 出版社/メーカー: Hal Leonard Corp
- 発売日: 2014/08/18
- メディア: ペーパーバック
2014-08-15 23:55
コメント(5)
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いつも参考にさせていただいております。
ありがとうございます。
一つお聞きしてもよろしいでしょうか。
ticketmasterで10日前までしか購入できない事を知らずにチケットを買ってしまったのですが、この場合無効になってしまうのでしょうか。無知で申し訳ないのですが、もしご存知でしたらアドバイスお願い致します。
by AI (2014-08-28 01:39)
☆AIさん
>ticketmasterで10日前までしか購入できない事を知らずにチケットを買ってしまったのですが、この場合無効になってしまうのでしょうか。
え?そんなルールがあるんでしたっけ?
プリント用のチケットが届いていれば問題ないし、それが届いていなくても、購入したことを確認するメールが届いているなら、それを持って行って劇場で交渉すれば何とかなる気もしますが・・・。
はっきりわからなくてごめんなさい。
ご心配でしたら、チケットマスターに直接問い合わせてみてください。
by himika (2014-08-28 01:56)
お返事ありがとうございます。たまたまネットで調べていたらそういった記事がありビックリしました。念のためメールで確認してみます。夜分遅くに失礼致しました。
by AI (2014-08-28 02:00)
☆AIさん(補足)
ここにヒントがありそうです。
検索したらすぐ出てきました。
http://bbs.arukikata.co.jp/bbs/tree2.php/id/54519/-/parent_contribution_id/54519/
by himika (2014-08-28 02:01)
ありがとうございます!!
by AI (2014-08-28 02:17)