BW版「IF/THEN」舞台装置など（ネタバレあり）と6/21夜＆6/22昼の出待ち

「IF/THEN」は今回３回観ましたが、あらかじめチケットを取ってあったのはこの最後の日のマチネの分だけでした。２回目の時の出待ちとあわせて報告します。

以降、ネタバレあり。

「IF/THEN」　2014.6.22　15:00
RICHARD RODGERS THEATRE

ORCHC　N-111　$142.00

CAST
Elizabeth ... IDINA MENZEL
Kate ... LaCHANZE
Lucas ... ANTHONY RAPP
Josh ... JAMES SNYDER
Stephen ...JERRY DIXON
Anne ... JENN COLELLA
David ... JASON TAM
Elena ... TAMIKA LAWRENCE
Deputy Mayor and others ... JOE CASSIDY
A Bartender and others ... MIGUEL CERVANTES
A soldier and others ... CURTIS HOLBROOK
A Flight Attendant and others ... STEPHANIE KLEMONS
A Street Musician and others ... TYLER McGEE
Paulette and others ... RYANN REDMOND
An Architect and others ... JOE AARON REID
Cathy and others ... ANN SANDERS

あらかじめチケットをとってあった割にはN列でそんなに前の方でもなかったですね。でもIF/THENは前の方の席はものすごく高くて、150ドル前後以下の席っていうとこの辺りになってしまうんですよね。これ以上前だと200ドルくらいしてしまいます。（シーズンによっては安くなったりしますが。）私はワシントンDCですでに観ていたし、前の方すぎると（キャストはよくみえますが）２階部分での演技は見上げるようになってしまって首が疲れるから若干下がった方がいいのもわかっていたのでこの辺りにしました。

マチネはこの日が初めてでした。最後の夜をIF/THENで締めたかったけど、日曜の夜は休演なので、マチネでIF/THENとお別れでした。新しい曲や演出もようやく見慣れてきた頃にお別れです。寂しい。

一週間の最後の日ということもあって、さすがのイディナもちょっとお疲れなのか、声がかすれ気味のようにも思えましたが、そこはプロ、高音も熱唱するところも躊躇なく歌って、見事な熱演でした。

３回観た最初だけジョッシュがアンダーでしたが、そのあとはオリジナルキャストでした。ジョッシュ役のジェームス・スナーダーはイケメン医師という設定通りのイケメン。声もよくて、イディナとのデュエットもどちらが突出することもなくいいカップルにみえました。

アンソニーや他のキャストもひとりひとり個性があって、どの人の演技も見逃したくない気持ちで眺めていました。手前でメインキャストが演技している後ろでアンサンブルの人たちがベンチに座っていたりカップルとして通過したり色々芸が細かいです。シンプルで美しいです。

■舞台装置とライティングについて
舞台装置のことをまだ書いてなかったかも知れないのでここで書きます。「IF/THEN」のセットは、同じマイケル・グライフが演出の「Next to Normal」やオフ・ブロードウェイ新演出版「RENT」を連想するような２階建てですが、中でも一番シンプルです。私はその構造をうまく説明できないのですが、２階部分に大きな鏡がついていて、時々その角度が変ると、そこにステージ上の人やものが写って急に奥行き感が出る感じになるのです。

開演前の状態。


この写真だと鏡に映っている感じがわかりやすいでしょうか。


よく見る写真ですが、パラソルなどが写り込んでいて素敵です。


１幕の最後のシーンですが、縮小してしまったのでわかりにくいですが、２階部分にいる人たちがその奥の鏡に写っています。

二階建てのセット以外は何もないステージ上にその都度必要な椅子やテーブルや部屋のセットなどを持って来て、必要がなくなったら撤去するという仕組みですが、とてもスムーズに場面転換されていきます。暗転するのはベッドシーンのところだけで、あとは自然に入れ替わっていく感じです。

構造がシンプルなことにくわえ、ライティングの美しさも印象的でした。背景がグラデーションになっていたりして、とても綺麗です。たぶんリズの時は暖色系でベスの時が寒色系なんだと思うのですが、どっちでもないような時も寒色系だったりして、色だけでは区別はできないような気がします。

ただ椅子を一列に並べて奥に上が丸くなった窓のセットをおくだけで飛行機っぽくなったり、色々工夫されています。シンプルだけど、わかりやすさも大切にしていると思いました。

■「RENT」に似てる？
WDCで観た時、ちょっと「RENT」に似てるなと思いました。でも今回はあまりそういうことを考えずに観た感じです。

最初に似てると感じたところは、アンソニーが演じているルーカスの風貌や雰囲気がRENTのマークっぽくて、ハウジングアクティビストっていうことで反体制派っぽいところとか、アフリカ系で仕事である程度成功しているスティーブンと対立しているところ（ベニーを連想）とか、イディナ演じるベス（エリザベス）と上手くいきそうで上手くいかなかったりとか（モーリーンにふられたマークを連想）。スティーブンをRENTのベニーと重ねると、既婚者なのにベスに接近するところはミミと重なったり。白人のアンと黒人のケイトのレズビアンカップルがいて、白人の方が浮気っぽくてケンカ・・・っていうのもモーリーンとジョアン？とか。

でも、わざわざRENTに似せたという感じはあまりしなくて、どちらもニューヨークを舞台にした物語なので、NYでありがちなキャラクター設定をしていくとこんな感じになっちゃうのかなとも思えてきました。なので、そこはあまり気にせずみていいのかなと思いました。


■出待ち　ここからが長いですよ〜（笑）
いつものお願いですが、こちらの写真は他で使わないでくださいね〜。

〜6/21夜〜
・JAMES SNYDER

ワシントンDC以来の再会。「ワシントンDCでも観たんですよ。」と言ったら、へ〜っていうような驚いた顔をされて「色々変わっていたでしょ。」と笑顔で言われました。「そうですね。」くらいで、どこがどう変わってどうだったと英語で言えない私（笑）。気さくでいい人です。写真はピンぼけですみません。逆光なので。

・ANTHONY RAPP

昨日、逆光はよくないと教わったので、劇場じゃない方をバックにして私が撮りました。この日に、思い切って「ずいぶんハードに踊っていましたね。」と言ってみたら、「あ〜」とがっくりしたように後ろを向かれてしまい焦りました。別に怒っていたわけではなくて、わざと大げさにした感じでしたが。その様子をみて「あーやっぱり大変だったんだな〜。」と思いました。

・その他
ラシャンズ（LaCHANZE）やジェン（JENN COLELLA）も出てきたし、イディナも出てきたはずなんですが写真は撮らなかったみたい。会いたかったジェリー（JERRY DIXON）は出てきませんでした。


〜6/22昼〜

唯一のマチネの出待ちです。こんなにたくさんのファンが待っています。一番人気はもちろんイディナです。

・JASON TAM

デイビッド役のJason。

・JENN COLELLA

いつも必ず出てきてくれるJenn。肩に星のタトゥーを入れているのですが、出待ちしていた男性の肩にも星のタトゥーをみつけて同じだねって感じにみせていました。そしていつものようにヘルメットをかぶってキックボードに乗って颯爽と帰っていきました。

・RYANN REDMOND

ルーカスにサインをねだる女の子ポーレットなどを演じているRYANN。

・ANTHONY RAPP

アンソニーには明日日本にかえると伝えると「気をつけて帰って」と。で、「I miss your...」と言いかけたら、「I miss you too」と言ってくれたのですが、そこでもう一度言い直して「明日のあなたのソフトボールゲームを見に行けなくて残念。」と言ったら笑っていました。次の人のサインに行きかけたところをさらにもうひとつ「ポジションはどこですか？」と聞いたら「セカンドベース」と教えてくれました。（こちらにアンソニーとジェームズがユニホームを来ている写真があります。）

・JAMES SNYDER

前日はピンぼけだったJamesの写真。昼間なのできれいに撮れました。164cmの私が隣にいますが、背が高めです。

・LaCHANZE

明るくかわいいラシャンズ。私よりも小さいくらいですね。この日、出待ちを終えて柵から出た後、車いすの人をみつけて、柵のそばまで戻ってきて、係の男性を大声で呼んで中に入れてあげてと伝えていました。「IF/THEN」の出待ちでは、何人か柵の中に入れてくれるのですが、子どもだったり、車いすの人だったり、特に理由もなく適当に？呼ばれて入っていった人も。柵の中に入った人は人混みにもみくちゃにされずにゆっくりサインをもらったりできます。いつもは係のおじさんが声をかけて柵の中に入れるのですが、役者さん自ら中に入れるよう手配してあげるとはなんと親切！本当に気さくで優しくて素敵な人です。

・IDINA MENZEL

この日も最後に登場したイディナ。ツーショットはちょっと難しいと思って、遠くから10倍ズームカメラでパシャパシャ撮ってみました。これはかなり近くまで来たところで撮ったもの。うつむき気味ですが。写真用にポーズしてもらっていない時に撮るのは難しいですね。

■おまけ

IF/THENの出待ちが終わった頃、後ろから「キャー」という歓声が聞こえたので振り返ったら、ちょうど隣の劇場からラミン・カリムルーが出てきたところでした。なので思わず撮影（笑）


★インデックス
→　ニューヨーク旅（2014年6月）インデックス　

■「IF/THEN」関連グッズ
・CD

If/Then: A New Musical

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: Masterworks
• 発売日: 2014/06/17
• メディア: CD

◆ボーカル＆ピアノの楽譜

If/Then: A New Musical, Vocal Line With Piano Accompaniment

• 作者:
• 出版社/メーカー: Hal Leonard Corp
• 発売日: 2014/08/18
• メディア: ペーパーバック

タグ：IF/THEN アンソニー・ラップ イディナ・メンゼル ラミン・カリムルー