SSブログ

新演出版「レ・ミゼラブル」を観ました(新演出のネタバレほとんどなし) [ミュージカル]

LesMise_castIMG_1591.jpg
6/30(日)のマチネ(13時から)で、新演出版の「レ・ミゼラブル」を観てきました。会場はもちろん帝国劇場です。

これからご覧になる方もいると思うので、まずは新演出での変更点を具体的に書かない形で大まかな感想を述べてみたいと思います。全体の雰囲気がこんな感じとか、キャストの印象がどうだったとかは書きますので、そういうことも含めて一切情報に触れたくないという方はご注意ください。


私は前の演出で3回レミゼを観ています。(→2009/11/92011/5/12100周年キャスト、2011/5/23通常キャスト)それと比較しつつ感想を述べてみます。

友達4人と行ったのですが、友人Sさんのお知り合いのNさんがグランテール役の菊地まさはるさんと親しくて、菊地さんをとおして前から3列目の席を確保してくださいました。そんなこともあり、グランテールにも注目しつつの観劇となりました。

新しい演出の特徴は、以前と比べて情景描写がより具体的になったということと、映像を上手く利用していることです。前の演出では舞台全体が盆と呼ばれる丸い回り舞台になっていて、セットが回転したり、人が乗ったまま回転することで距離感や奥行きを出すことができましたが、新演出では盆をなくしたため、新たな工夫が必要になったわけです。詳しくはネタバレ版に書きますね。

観ての感想としては、今まで雰囲気で観ていた部分が鮮明になってよかったなと思うし、映像の使い方も上手いなと思いました。装置だけではなく、役者さんの演技も、よりリアルになるよう工夫されていて、なるほど〜と思いました。盆がないことで変わってしまった部分も大半は違和感なくみれました。私としてはバリケードが回転しないのはちょっと残念だなと思いましたけど。

役者さんはみなさん上手でしたね。特に、ジャン・バルジャンのキム・ジュンヒョンさんがかっこよかった〜。ジャン・バルジャンってヒゲもじゃでがっちりした感じの人っていうイメージがあったのですが、キムさんのバルジャンはヒゲもちょっとだけだしすらっとしていて若々しく、男らしくてすてきでした。もちろん晩年に向けて年を取った演技になっていくんですけど。

ジャベールは以前ジャン・バルジャンで観た吉原光夫さん。バルジャンっぽくて、今までのジャベールのイメージとは少しちがう感じもしました。衣装もちがうからなのかな。(衣装が変わったような気がしたのですがジャベールとエポニーヌは変わっていないそうです。)映画版のジャベールっぽかったです。もちろん歌はよかったですけどね。

ファンテーヌは初めて観る里アンナさん。「夢やぶれて」ははじめの方はのばしも短くて静めだったのですが、後半の盛り上がりがすごかったです。

エポニーヌは、私の中では少年ぽいイメージでしたが、今回のエポニーヌはずいぶん可愛らしい方だな〜、声もキレイだし、と思ったら有名な笹本玲奈さんでした。

実は、日程を決める時に、菊地さんが出演する日で私たち4人の都合の合う日ということで決めてしまい、キャストが誰か確認しないで決めてしまったのでした。でも、いいキャストで正解でした。

友人もアンジョルラスが上原理生さん、マリウスが山崎育三郎さんだったのを喜んでいました。もちろん私もです。アンジョルラス、かっこよかったですね。マリウスも素敵で。

コゼットは青山郁代さん。今回は衣装も変わったせいもあって、女性らしさがより強く感じられました。「♪夢ではないわ〜」というところの最後の音は高音で今まで観たどの人も微妙でしたが、やっぱり難しいんでしょうね。惜しいな〜って感じでした。

ガブローシュは加藤清史郎くん。私は前にも観たことがありましたが、その時は子ども子どもしてて可愛い感じでしたが、ちょっと大きくなった気がするし、役者としても成長した感じがしました。

テナルディエの駒田一さんは前にも観たことがあって、相変わらずの面白さ。

テナルディエ夫人の谷口ゆうなさんは初めてみましたが、迫力あるおばさんぶりでよかったです。

そして、グランテール。目立つシーンが多くて、ずっと目で追ってました。今回の演出ではより心情を表現するような感じになっていて、グランテールの思いが伝わってきて切なくなりました。

司教は古澤利人さん。私は司教のシーンが好きでいつも泣いてしまうんです。古澤さんはプログラムの写真で見るとお若い方みたいなんですけど、司教の時はおじいさんにみえて、役者さんってすごいなと思います。


観劇後、Nさんのご好意で、菊地さんの楽屋に案内していただけることになりました。楽屋口から並んでいる出待ちの列を横目に楽屋口へ。この日は楽屋訪問の人も多くて別な列に並ぶことに。そしていよいよ楽屋口の中へ。奥にエレベーターがあり8階まで行きます。そして菊地さんの楽屋の前へ。

菊地さんはお部屋の前の廊下で他のお客さんとのお話されていて、それが終わった頃、Nさんに連れられてぞろぞろとお部屋の前へ。

グランテールのちょっとワイルドなイメージとはちがって、にこやかで気さくな方でした。友人のSさんがNさんに菊地さんはお酒が好きと聞いてお酒を用意してくださり、みんなからプレゼント。グランテールにお酒ってぴったりですよね〜。Nさんに質問とかないの?と言われたのに、みんな舞い上がり気味だったので質問らしい質問はできなかったのですが、グランテールは戦うことに疑問を感じながらも戦って行くというところが難しいとおっしゃっていました。最後に「また観にきてくださいね。」とにっこり。素敵な方でした。

LesMise2013_kikuchi.jpg
コメント(2)  トラックバック(1) 

コメント 2

にゃぶみ

詳しいレポートをありがとうございます。
おかげで感動がよみがえってきました。
キャストにあまりこだわりなく日程を決めたけれど、みなさん上手で楽しかった♪

帰宅後プログラムを探してみたら、前回私が観たのはなんと2003年でした(^^ゞ
どこがどう、というのはあまり記憶がないのだけれど、今回わかりやすい演出でしたよね。
これからも上演を重ねてますます熟成していってほしいですね。
by にゃぶみ (2013-07-07 21:54) 

himika

☆にゃぶみさん
コメントありがとうございます。

これから超ネタバレ版を書こうかと思っているところです。忘れないうちに。

>帰宅後プログラムを探してみたら、前回私が観たのはなんと2003年でした(^^ゞ
10年前でしたか〜。
私は2009年に1回と2011年に2回観ていました。
RENTもそうでしたが、新演出では映像を使ったり、わかりやすく作るのが今風ってことなんでしょうかね。

地方公演のあと、11月に帝劇で凱旋公演があるらしいですよ。
それだけ人気があるってことなんでしょうね。
by himika (2013-07-08 01:38) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 1

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。