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会津ファン必見!菩薩の化身と呼ばれた会津女性、瓜生岩子の生き方がすごい! #会津 #八重の桜 [会津]

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昨年、毎週楽しみに見ていたNHK大河ドラマ「八重の桜」が終わってしまい寂しいなあと思っているみなさま、そして会津に関心のあるみなさまにご紹介したい本があります。それは「炎は消えず 瓜生岩子物語」(廣木明美著、文芸社)です。

喜多方出身の瓜生岩子は会津戦争で敵味方なく負傷者を助け、身寄りをなくした孤児たちを育て、貧困からの自立をうながし、さらにその活動を発展させて全国レベルで多くの困っている人を助けた人。仏教の教えを深く信じ、自分も生活が大変なのにさらに困っている人を見たら放っておけない岩子の熱意と人に対する愛情の深さは多くの人を動かしていきます。そして創意工夫の達人でもあります。「社会福祉の母」、「菩薩の化身」と言われるのも納得できます。


本書は瓜生岩子の伝記であると同時に、要所要所で幕末から明治の歴史的なできごとについても簡潔にまとめられており、また、大政奉還のあと大名が国元に帰って職を失った江戸の庶民たちの貧困ぶりなど歴史の表舞台には出て来ないエピソードも紹介されていて、時代背景もよく理解できるようになっています。

「八重の桜」にも登場した大山捨松や若き日の野口英世など意外な人との接点もあり、日清戦争で傷ついた人や未亡人たちの救済に奔走するなど、新島八重ともニアミスしているのでは?と空想をめぐらせてしまいます。新島八重だけではなく、会津にはまだまだすごい女性がいたんだとわかり、うれしくなりました。

磐梯山の噴火や東北地方を襲った大地震と大津波の被害についても語られ、会津をはじめ、東北地方の人たちが会津戦争だけでなく天災によっても苦難を強いられて、それを乗り越えてきた力強さを深く感じました。

誰にでも読みやすい平易な文体で、私にとってはこれまで全く知らなかった人の伝記なのに、話に引き込まれてどんどん読めてしまう本でした。

少しでも興味を持たれた方は是非お読みになってみてください。多くの方に知って欲しいと思います。

炎は消えず 瓜生岩子物語

炎は消えず 瓜生岩子物語

  • 作者: 廣木 明美
  • 出版社/メーカー: 文芸社
  • 発売日: 2013/07/01
  • メディア: 単行本


「炎は消えず 瓜生岩子物語」で一部が引用されている、同時代を生きた柴五郎氏についての本です。
ある明治人の記録―会津人柴五郎の遺書 (中公新書 (252))

ある明治人の記録―会津人柴五郎の遺書 (中公新書 (252))

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1971/05
  • メディア: 新書



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