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Off BW「Forbidden Broadway」(6/21昼) [ミュージカル]

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4日目のマチネは、「Forbidden Broadway」を観ました。"Forbidden"とは「禁じられた」とか「禁断の」という意味。その時に流行っているブロードウェイミュージカルのパロディを、男女それぞれ2人の役者とピアニストで次々展開していくというもの。確か今年の春くらいにはじまった今回のバージョンは「COME OUT SWINGING」というサブタイトル。前に観た時と内容もかなり変わっていました。

以降、ネタバレあり。

「Forbidden Broadway: COMES OUT SWINGING!」 2014.6.21 14:00
DAVENPORT THEATRE

ORCHC D-8 $39.50(50%オフ)

CAST
CARTER CALVERT
SCOTT RICHARD FOSTER
MIA GENTILE
MARCUS STEVENS

Musical Director/Pianist
DAVID CALDWELL

CARTERとMIAが女性でSCOTTとMARCUSが男性。MARCUSは前歯の間がかなり開いていて歯をみせて笑うだけでつい笑ってしまう。

■登場したブロードウェイ作品など(順不同)
ピピン、マチルダ、ビリー・エリオット、アニー、ロッキー、レ・ミゼラブル、ヘドウィグ、ブック・オブ・モルモン、アラジン、ワンス、マンマミーア、キャバレー、サウンド・オブ・ミュージック 他
イディナ・メンゼル、ライザ・ミネリ 他

■感想
・劇場
オフ・ブロードウェイなので、小さい小さい劇場。外から見てもわかりにくくて、友人とふたりで通りを行ったり来たりしてしまったほど。中に入ると、「Forbidden Broadway」の過去2回の日本公演のポスターが貼ってありました。
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配布されたのは「PLAYBILL」じゃなくて「PLAYKILL」(笑)。A4サイズの紙2枚の白黒コピーを二つ折りして真ん中でホチキス止めしたようなもの。チケットはTKTSに並んで半額で購入。D列の下手よりでしたが、近くてよくみえました。

・印象に残ったもの
私は最近のブロードウェイの新作を観ていなくて、トニー賞もwowowが入ってなくて観れなかったので、パロディのもとの作品をちゃんと知らないため、雰囲気で観た感じですが、それでも笑えるところがたくさんありました。

最初が「ピピン」で、ちょうど今回観ていたので、本物とは比べ物にならないやる気のない(もちろんわざと)アクロバットで笑ってしまいました。本物は遠くから駆け込んできて輪っかをくぐるのをふつうにくぐったり、側転も両手をついて足を曲げたままピョンと移動しただけみたいなのだったりしたので。前に観たチープすぎる「ライオン・キング」を思い出しました。

次に、「マチルダ」と思われる制服の女の子が出てきて、そのあとTシャツにバレエのスカートだから「ビリー・エリオット」だと思うのですが、もうひとり「アニー」が出てきて、そこへ怖いオバさん(演じているのは男性)の婦人警官っぽい?人が出てきて、チルドレンがどうのこうの行っていたので、児童労働のことなのかな。途中でそのオバさんが新体操のリボンみたいなのをふり始めたのですがすぐに絡まってしまって(これはわざとじゃなくてハプニング?)、どこかにおいておいたら別な役者さんがさりげなくほどき、オバさんがそれを鞭のように振り回していました。あとで「マチルダ」の動画をみたらそのリボンのシーンがあり、これは「マチルダ」だったんだなとあらためて思ったのでした。

あとは順番はおぼえていないので順不同で。

アコーディオンとハーモニカ?を持った男女が出てきて(ハーモニカの方はMARCUS STEVENS。ヒゲもじゃの扮装)、雰囲気的に(曲的にも)「ワンス」かなと思ったら、あとからギターを持った男性がでてきてやっぱり「ワンス」でした。ギターの人(SCOTT RICHARD FOSTER)はちゃんとギターを弾きながら歌うのですが、他のふたりはデタラメな演奏。そのあと目がぱっちりした女性が小さめの段ボール箱を持って登場。よくみると箱にはマジックで「Piano」と書いてある(笑)。そうだとは思ったけどね。一応紙に書いた鍵盤も貼ってありました。で、ギターとピアノ(こちらは伴奏のピアニストが弾いているのですが)の演奏。そこへさっきのヒゲもじゃがリコーダーを取り出し「ピー」と最初の音を吹いた時は他のふたりの音程とハモっていたので今回はまじめに吹くのかなと思ったら、2音目からは全くデタラメの不協和音を吹き続けるのでした。

一幕の最後はレミゼでした。レミゼは結構何曲も歌っていて、「Work Song」の「Look don, look down〜」というところをなぜか「Look up」と歌っていました。そのあと「On My Own」。頭にディスクをつけて「Drink With Me」を「Turn with me」と歌って、ターンテーブルという言葉が出てきた気がしたので、日本では盆と呼ばれている回り舞台が新演出ではなくなったことを言ってるのかな?そして「One Day More」を「One Run More」と歌ってました。「あともう1公演」ということでしょうか。そしてフランス国旗(布じゃなくて板状の)を振って、それを裏返すと「インターミッション」って書いてあるのでした。

イディナ・メンゼルが登場する時に、ジョン・トラボルタが名前を間違えるというのをやって、アナ雪の「Let It Go」を歌ったりも。

ロッキーはロッキー役の役者にスタローンらしき人が発音を指導するような場面があって、モゴモゴしたしゃべり方になるように指示していたのですが、スタローンってそうなの?

「ブック・オブ・モルモン」は男性ふたり(ひとりはかなりのもじゃもじゃヘア)で「Hello」を歌い、最後に本が出てきたけどタイトルがモルモンじゃなくて「Book of Moron」と。moronとは「まぬけ」という意味らしいです。私は主人公のふたりの宣教師だと思っていたのですが、一緒にみた友人は作者2人のことをパロディしていると言っていました。

私は「キャバレー」は観たことがありませんが、上半身がほぼ裸の色っぽい男性が出てきた時には「キャバレー」のMCだなくらいはわかったのですが、一緒の友人はおおウケ。そのわけは、乳輪のあたりに濃いピンク(赤にちかい)のラメを貼っていたから。それは今も出演しているアラン・カミングのことだそうで、それなりのお年なのに乳首がピンクなのが特徴なのだと友人が教えてくれました。

別な場面では、映画版「キャバレー」に主演したというライザ・ミネリも登場。先に登場して歌っていた女優が大御所の出現に恐縮するような感じでした。

あとは「サウンド・オブ・ミュージック」の「Climb Ev'ry Mountain」とか、「マンマミーア」の「ダンシングクイーン」(なぜか一人だけで歌う)とかもありました。

他にも色々あったのですが、忘れてしまっていますが、以下の動画で思い出せた部分もありました。ご参考までに。

こちらに一部のネタが披露されています。


また、こちらは何かのイベント(サイン会もあり)なのか、舞台衣装ではなくふつうの服のままですが、結構長く色んなネタをやっています。


すでにCDも発売されているようなのでブロードウェイ通の方にはいいかも?
Coming Out Swinging

Coming Out Swinging

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Drg
  • 発売日: 2014/07/22
  • メディア: CD


元ネタがわからなくても雰囲気で笑えたところも多かったですが、もうちょっと色々観ていたらもっと笑えただろうなと残念でもありました。

出待ちとかはせずにあっさり帰りました。


★インデックス
→ ニューヨーク旅(2014年6月)インデックス 


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