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「RENT」(東宝版2012)11/29(金)ソワレ観てきました [RENT(東宝)2012]

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私にとっては4回目、そして今回最後のRENTは平日の夜公演でした。これまでは休日のマチネばかりだったのがはじめて夜行ったのは、もう一度中村倫也さんのロジャーが観たかったから。彼のロジャーが気に入ったことはもちろん、前回気になった部分を確かめたい気持ちもありました。きっと前回よりいいロジャーが観れると期待して行きました。

この時のダブルキャストは以下の通り。
ロジャー:中村倫也
ミミ:Jennifer
エンジェル:田中ロウマ
コリンズ:TAKE
モーリーン:上木彩矢



この日は開始が10分遅れました。開演時間前からバンドの人たちが順次入ってきて、懐中電灯で足下を照らして何か探しているようにみえました。5分くらい過ぎたところでアナウンスが入りました。舞台機構の調整のため(的な理由で)開演が遅れるとの内容でした。なんだったんでしょうね。そんな波乱の幕開けで、このあとも色々ハプニングが・・・。

マーク:賀来賢人
ロジャー:中村倫也
ミミ:Jennifer
エンジェル:田中ロウマ
コリンズ:TAKE
モーリーン:上木彩矢
ジョアンヌ:西国原礼子
ベニー:Spi

アレクシー:千葉直生
 他にパム
ミスター・グレイ:伊藤友樹
 他に、クリスマスキャロラー、ヤクの売人、ライフサポートの時のスティーブなど
スティーブ:海宝直人
 他にゴードン、窓ふきの人、ウェイターなど
マークのママ:小林由佳
 他にスー
ジョアンヌのパパ:セキグチタケオ
 他にポール、牧師、医師、SOLソリストなど
ジョアンヌのママ他:高城奈月子
 他にホームレスの女性、アリ、SOLソリスト
警官:田代絵麻、加藤潤一

キャストについてですが、ライフサポートをよくみていたら、スティーブが伊藤さん、ゴードンが2階にいる海宝さん、アリが高城さん、パムがアレクシーなどをやっている千葉さん、スーがマークのママなどをやっている小林さんだとわかりました。(髪型からパムとスーが逆だと思ってた。)ちなみに最後のスーは私がブロードウェイで観た時はリサになっていました。オリジナル・ブロードウェイ・キャスト版CDではスーなのですが、名前は変えていいことになっているみたいです。もともとはジョナサン・ラーソンの友人でエイズで亡くなった方の名前だったようです。

某掲示板でスティーブ役は誰かという話題で、多くの人が混乱していることがわかったので、あらためて説明すると、オリジナル版ではライフサポートで最初に名乗るスティーブが「Will I」(東宝版では「尊厳なくして 死んでゆくのだろうか・・・」という歌いだしの部分)を歌うのですが、新演出版ではなぜかその「Will I」を、前の場面でゴードンだった役者が歌うことになりました。なので、東宝版でも伊藤さんではなく海宝さんが歌っています。ならばゴードンが「Will I」を歌っていることにすればいいのですが、この部分はスティーブという設定なのか、今回のプログラムでは海宝さんの役名がスティーブになっているのでちょっとややこしいのです。さらに、ジョアンヌが歌う「We're Okay」(携帯と公衆電話で交互に色んな人と会話するシーン)で最初に出て裁判の結果を報告するのがまたスティーブ。混乱しますね。この時はジョアンヌの一人芝居で電話の相手は出て来ないのですが。

この日の座席は7列5番。下手側から観るのはオフ版も含めはじめてでした。この席だと、上手寄りの突き出したバルコニーの柱が邪魔になり、お葬式の場面でコリンズが歌うI'll Cover You(reprise)で、上手上部にエンジェルが出てくる場面とか、いくつかの場面が観づらかったですが、逆にToday 4 Uでエンジェルが出てくるところとか、バズラインのレポーターをしてるマークとかが正面で、ちがった視点で観ることができました。

開演前、なんとなく舞台のそばまで行ってみました。舞台のふちには番号が書かれています。それがキャストの立ち位置なんですね。で、発見しました。4のところにありました。「キャンディの包み紙」が(笑)。それはみたけど、せっかく近くまでいったんだからロジャーのポスターをよくみればよかったのにみないまま席についてしまい、それが残念でした。1幕の間にはがされてしまうので。

■第一幕
開幕は遅れましたが、いつものようにさわやかなマークからはじまりました。私がもう一度観たかった中村ロジャーはやっぱりいい声。男っぽい声というか、時々地声っぽくて、ロックミュージシャンぽい声という気がしました。でも「Rent」の最後の「(’'Cause everithing is )RENT...」っていうところは微妙に合わなかったような?ここをうまくハモらせるのは難しいのかな。ジュリアンロジャーの時もそう思ったので。でもそうなってみると、実は賀来賢人さんのマークがそれだけ安定しているということなのかなと思いました。後半にも賀来さんの安定感を証明する出来事がありましたが、それはあとで書きますね。

エンジェルの田中ロウマさんがケガをしたらしいと聞いていましたが、確かに調子が悪そうでした。「You Okay, Honey?」で彼が歌いだしたら、あれ?声も調子が悪いのかな?と思いました。前に(11/10に)観た時はそうではなかったのに、この時はこもったような声だったから。でも高音はとてもキレイだから大丈夫かなと思っていました。あとでロウマファンの友達から「歌い方を変えたって言ってたよ。」と聞いたので、そういうことだったのかと納得しました。

足の方の調子が悪そうだなと思ったのは「Today 4 U」でシャッターを開けた中からエンジェルがでてくるところで、ぴょんと飛び降りる感じじゃなくて、明らかにかばっているという風でもないんだけど、なんか違和感がありました。(余談ですが、シャッターは正面から蛇腹の部分が少し隙間が空いていて、向こう側にいるエンジェルが若干透けてみえてました。)「Santa Fe」で、2階部分にいるコリンズのところに行く時に、これまでは客席側にある垂直なはしごをのぼって、コリンズの左側(下手側)にぴょんと座って「先生なの?」となるところを、この日は上手側の斜めに渡してあるはしごから登っていました。その結果、歌の中でコリンズがマークから受け取ったストリートドラム(バケツ)を上手側において座らせるシーンも、はじめから上手側にいるし、わざわざ立ち上がってドラムに座ることはせず、ドラムはコリンズがもったままという流れになっていました。足が痛いのにブーツを履いてはしごを登ったり、高いところで移動したりするのはキケンという判断だったのかなと感じ、心配になりました。

中村ロジャーとJenniferミミの組み合わせで観たのは2度目ですが、今回ちょっとした発見をしてしまいました。ロジャーの靴底が極端に厚いのです。かなりごついミュージシャンぽい靴です。そのわけはミミと絡むシーンをみてわかりました。ロジャーはかろうじてミミより背が高くなっています。ミミもヒールを履いてるわけだから、こういう対応も必要なんですね。その靴でマークと並ぶと、これが極端なほどマークの靴底が薄くてそれはなんのためかわからないですが、色々みえないところで工夫されているんだなーと思ったりして。靴の話はともかく、Jenniferのミミは安定感があって中村ロジャーともよく合っていました。

私が好きなのは「Tango: Maureen」。モーリーンの性格を知りつくして振り回されることすら楽しんでいる風のマークと、イライラを募らせていくジョアンヌの対比がいい感じでした。

そして「La Vie Boheme」、やっぱり盛り上がりますね。

■第二幕
Happy New Yearで、ベニーとのことでミミとケンカになり、ミミから離れようとするロジャーをマークとか?みんなでとめようとするのですが、その時のロジャーの暴れっぷりがよかったですね。めいっぱい体当たりして怒りを表している感じで。

「Take Me or Leave Me」の前の部分でめずらしいハプニングが。ジョアンヌが「グレイコミュニケーションズはクリスマスイブ、・・・」というところで止まってしまったんです。このシーンは「これのどこが難しいのよ。」とジョアンヌがモーリーンに怒る場面なので、自分が言えないといけないからプレッシャーだろうなーと思ってたのですが、ついにやっちゃった!その瞬間、上の方にいた上木モーリーンが「やーい。かんでやんの。」とつっこみ。でもこれは愛あるフォローでもあると思います。で、ジョアンヌが憮然として「クリスマスイブに起きた暴動が〜」というところから言い直して、「これのどこが難しいのよ!」と続け、そのあとはモグラの格好がどうのこうのとか言い返したあと「Take Me or Leave Me」に突入。勝ち気なジョアンヌが怒りを爆発させ、いつもよりパワフルなTMOLMだった気がして逆に得した気分。プレッシャーに負けない精神力はさすが!この日は木曜日でマチネもあったから、お疲れだったのかも。

ミュージカル 2012年11月・12月号で、3回目の今回は「Without You」のメッセージを伝えたいと語ったJennifer。その通りの、切ない思いが伝わるWYでした。

「Contact」ではTake me, take me...と歌い始めてギターが急に高音になる絶叫のような部分で、ロウマ・エンジェルはちゃんと歌ってましたね。エンジェルでも歌う人と歌わない人がいるんですよね。ロウマさんは高音もきれいだからすごくよかったです。

お葬式では、いつものようにJenniferミミはは涙声。「I'll Cover You (reprise)」でコリンズが歌い始めた時、私の正面(=下手側)にマークがいました。ある人が、「賀来さんがここで泣くのは演技だ」とか言っていて、私はちがうと思ったのですが、ちょうど正面にいたのでなんとなくみてました。コリンズの歌に自然に感極まっている感じにみえました。だから、演技じゃないです。途中で一列に並ぶところではマークは一番上手側なので、そこでの泣きっぷりはわかりませんでしたが、そのあとのアレクシーに電話するところでも鼻をすすってましたから、結構泣いてたんじゃないかと思います。

「What You Own」でロジャーが入るところですが、原曲では「 The filmmaker cannot see. 」の「filmmaker」は小節の頭の音になっていますが、今回の東宝版では、「フィルムメーカーはみえない」の「フィルム」の部分半拍前からになっていて、ジュリアン・ロジャーを観た時に、「リズムに乗れてない」と言ってた人がいたけどそうではないです。そういうアレンジです。中村ロジャーもそうだったし、最初からそうだと思ってました。同じ「フィルムメーカー」という単語の位置がずれているため、聞いている方が一瞬ドキッとするんですよね。ちなみに原曲では「The」が半拍前になっています。

途中の「ひとつになれた瞬間」みたいな歌詞のところで、上のロジャーと下のマークが同じ位置のわずかに上下の柵につかまるところが意味深いですね。原曲では「Connection」と言っているところです。

「Finale A」でこれもびっくりなハプニング。ロジャーのチューニングの音に合わせて、マークが「December 24...」と歌うパートでのこと。ギターの音が変わるところがあって、そこがチューニングがすごく狂ってて変な音だったのですが、マークはそのまま歌い続け(よく引きずられずに歌えたと感心!)、ロジャーもマジで音を合わせようと試みているっぽかったのですが、そのうちに突然エレキギターの電源が切れたみたいに突然無音になり、マークの歌だけになってしまったのです。ここはロジャーのギターの他には伴奏は一切ないので完全なるアカペラ。どうするの?と思ったけど、ここでも賀来さんは歌い続けたのです。そうしたらしばらくしてギターの音が復活。チューニングは合わないままだけど、それをものともせず歌い切った賀来賢人さんはすごい!観ている方は冷や汗でしたけど。

「Finale B」のロジャー、「これで終わりじゃなーい」というところで「じゃ」のところと「ない」のところを中村ロジャーはなぜか短く切る(のばさない)んですよね。前に観た時は、たまたま声が出なくてのばすのをやめてごまかしたのかなと思ったらこの時もそうでした。彼流の歌い方なんですね。そうなんだー。

最後のNoday But Todayの直前の間奏のところでエンジェルが出てきますが、時間が短いから走って出て来ないといけないのですが、田中ロウマさん、軽くびっこひいてましたね。やっぱり痛かったんですね。

カーテンコールは総立ち状態で、バンドの方たちも降りてきて一緒に並んでました。この時気づいたのですが、ミミがロジャーの黒いピンストライプのジャケットを着てた。どこでミミがこれを着たんだろう??でも男物を羽織ったミミ、可愛かった〜。

■出待ち
小雨が降る中、出待ちしてみました。これまで3回はマチネだったため、キャストがあまり出て来なかったので、今日は会えたらと期待。仕事帰りながら、RENTのパンフレットも持って来たけれど、雨なので出すのはあきらめました。手に持っていたiPhoneを時々みていて、これにサインをもらおうと思いつきました。中村倫也さんが出てきてくれたらうれしいなと期待しながら。

ベニーのSpiさんにまた会えました。先日サインをしてもらいましたが、感じのいい人です。ジョアンヌの西国原さんにもまた会えました。高城さんもみかけました。海宝さんと思われる人は楽屋口でお知り合いらしき人とお話ししていたので、話しかけませんでした。賀来賢人さんは数人に囲まれて横付けされていた車に足早に乗り込んでいきました。ファンの若い女性が4〜5人車まで追いかけ、スモークの貼ってないフロント側にまわってアピール。でも大した混乱はなく車は走り去りました。

そして、やっと雨がやんだころ、Jenniferさんが出てきました。「お疲れさまでした。とても可愛かったです。」などと声をかけました。そのあと、サインをもらっている人がいたので私もお願いしました。iPhoneケースにと言ったら「え〜、書いていいんですか?緊張する〜。」と。可愛い〜。この日初めてサインをゲット。そのあと、中村倫也さんも出てきました。マスクをしていて目しかみえませんが、つんつん立った髪の毛と黒いネイルはまさにロジャー。「声がロジャーでとても素敵でした。」と伝えました。意外にも感じのいい人で、iPhoneケースにサインをというと躊躇しつつも大きくサインしてくれました。ミミとロジャーのサインがもらえたのでそろそろ帰ろうかなと思い始めたら、上木彩矢さんが出てきました。明るく手を振って帰っていくところを誰かがサインを頼んだら「いいっすよ。」と気軽にサイン。私ももらいました。元気のいい、モーリーンそのものの人。帰るときも「ムー」とか言いながら。会えてよかった。

RENT2012_SIGN_IMG_0329.jpg
サインもらった〜。
左から、Jenniferさん、上木彩矢さん、中村倫也さん。


ミュージカル 2012年11月・12月号

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コメント 2

獨協大学英語会ドラマセクション

突然すみません。

RENTの公演について宣伝をしたく、コメントさせていただきました。
ご興味あれば、是非お越しください!

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獨協大学英語会ドラマセクションです。私たちドラマセクションは、練習方法など1から立て直し、新生ドラマセクションとして日々頑張っております。そんな私たちは今回成果を見ていただくべく、記念すべき第1回冬公演を行います。是非足を運んでいただきたいです。
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○題目
『RENT』

○日程
全2回公演 11月17日(日) 13:00- / 16:30-
※開場:30分前

○会場
獨協大学 35周年記念館 小講堂
東武伊勢崎線 松原団地駅 徒歩10分

よろしくお願いします。
by 獨協大学英語会ドラマセクション (2013-11-10 17:41) 

himika

☆獨協大学英語会ドラマセクションさん
お知らせありがとうございます。
私はその日は予定があってうかがえないのですが、RENT好きの仲間にアナウンスしておきますね。
公演の成功をお祈りしています。
by himika (2013-11-10 20:20) 

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