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ロックオペラ「モーツァルト」観てきました(2/16マチネ) [ミュージカル]

Mozart2013_Aki.jpg
http://www.mozart2013.jp/
2/16(土)12時、ロックオペラ「モーツァルト」観てきました。山本耕史さんと中川晃教さんがモーツァルトとサリエリを交代で演じるのですが、この時は中川さんがモーツァルト、山本さんがサリエリでした。

以降、ネタバレあり。

CAST
モーツァルト 中川晃教 
サリエリ 山本耕史 
コンスタンツェ 秋元才加 
運命/酒場の主人 鶴見辰吾 
セシリア キムラ緑子 
レオポルト 高橋ジョージ 
ナンネール 菊地美香 
アロイジア AKAMELIV 
フリードリン/ヨーゼフ2世 酒井敏也 
コロレド大司教/後見人 コング桑田 
ローゼンベルグ伯爵 湯沢幸一郎 
アンナ・マリア 北村岳子 
歌姫(カヴァリエリ) 北原瑠美 
ダ・ポンテ 上山竜司 
ヨーゼファ 栗山絵美 
ゾフィー 平田小百合 
苦悩 高橋竜太 
苦悩 大野幸人 

青山航士、田川景一、千田真司、永野拓也、橋田康、東山竜彦、松之木天辺、明日香、香月彩里、清家とも子、塚越志保、丹羽麻由美、平井琴望、松島蘭、松林篤美

STAFF
演出 フィリップ・マッキンリー
脚本 ドーヴ・アチア フランソワ・シュケ
上演台本 吉川徹
音楽監督 前島康明
振付&ダンスプレイスメント TETUHARU 

キャストの順序は公演プログラム(2,500円!)にあわせました。名前だけだとわからないので説明すると、レオポルトはモーツァルトの父、アンナ・マリアは母、ナンネールは姉。ウェーバー家の四姉妹でモーツァルトが最初に恋に落ちるのがアロイジア、のちに妻になるのがコンスタンツェ、他にヨーゼファとゾフィー、彼女達の父でモーツァルトを利用しようとしたフリードリンとその妻セシリア、など。

物語は、モーツァルトが父やコロレド大司教の反対の中、母とマンハイムに旅立つところからはじまります。モーツァルトはアロイジアの出世に利用しようと近づいたフリードリンに簡単にだまされ、アロイジアに一目惚れ。しかし、音楽的な成功をおさめることができず、父に相談の上パリへ。そこでもうまくいかず、母が死去。ザルツブルグに帰ります。そこで数年間気の進まない仕事をこなしたあと、ウィーンで独立。皇帝ヨーゼフ2世に気に入られ、当時ではあり得ないこととされていたドイツ語のオペラを書いて成功。コンスタンツェと再会して結婚。しかし彼の成功をねたむ人々や病魔が彼を襲います。そして謎の人物からレクイエムの作曲を頼まれるのです・・・。サリエリは前半はナレーター的に、後半はモーツァルトに反感を持ちながらも彼の才能を認めざるを得ない苦悩の人として登場します。

真っ先に登場するのがサリエリ。山本さんのこういうダークな役柄をみてみたかった!!はじめの方は私が以前にみた東宝の「モーツァルト!」(→観劇レポ)とダブるような感じ。コロレド大司教とのやりとりのあたりとか。ここはストーリー的に外せないところでしょうね。でもだんだん、やっぱりちがうんだなと思えてきました。

東宝のとの大きな違いは、モーツァルトの曲をふんだんに取り入れているところ。わざわざオペラ歌手を登場させて、オペラ「後宮からの逃走」の一場面を演じさせたり、レクイエムを歌わせたり。伴奏にはヴァイオリンなどの弦楽器も使われていました。また、バレエダンサーも登場し、オペラの場面の再現だけでなく、「苦悩」を2人の男性ダンサーが象徴的に演じるなど、「ミュージカル」でなく「ロックオペラ」と言っているのはこういうことなのかなと思いました。

オリジナルの楽曲は結構軽快なものが多かった気がします。モーツァルトの父が息子の行状を嘆くシーンとか、サリエリがモーツァルトの才能に嫉妬するような場面では暗く激しい曲だった気がしますが。モーツァルトの父役の高橋ジョージさんの歌は迫力があって、まさにロック!

舞台装置はステージ上におかれた階段のついた大きな台が主で、その上で歌ったり、下が宿屋になっていたりで、回転して使います。場面ごとの雰囲気はアンサンブルの衣装とダンスで表現。例えばパリではマイ・フェア/レディのイライザの白黒のドレスみたいな雰囲気の衣装だったり、お母さんが亡くなる時には死をイメージした黒い衣装だったり。面白いなと思いました。

象徴的な役柄として、「苦悩」とともに「運命」という役があります。デーモン小暮さんみたいな感じで、私は初め、サリエリの山本さんがこんな衣装で出て来たの?と思ったのですが(長身だったので)、鶴見辰吾さんでした。時々出てきて、恐い感じでした。

感想としては、ショーとしては華やかでいいのですが、インパクトのあるような曲やフレーズがあまりなくて、さらっと終わってしまった感じもありました。「♪君の胸にボクの名前を〜」っていう歌は、カーテンコールでもしつこくリフレインしていたので少しは耳に残りましたが、帰り道つい口づさんでしまったのは、東宝版の「♪ボクこそミュージック〜」だったりします(笑)。よかったなーと思うのは終わり方ですよね。モーツァルトが死んで終わるのは仕方がないとして、そのあと、暗くならずに、モーツァルトが天国に行って父や母と再会して、光り輝いて終わるような感じで、救われました。

主演の中川さんは可愛い感じの人で、天真爛漫なモーツァルトを生き生きと演じていました。高音の歌も魅力的でした。山本さんがモーツァルトだったらと想像しながら観ていたのですが、きっと違ったタイプのモーツァルトになるんだろうなと思って、でも十分想像可能でしたが、山本さんがモーツァルトの時のサリエリが中川さんというのがあまり想像できませんでした。機会があればダークな中川さんもいつか観てみたいです。

山本さんは常に苦悩しているような役柄でしたが、モーツァルトが脚光を浴びているシーンでもサリエリとしての感情を表情や動きで演じていて、言葉では語らなくても、サリエリの複雑な心境がみてとれて、さすがだなーと思いました。

この日は、夜公演で中川モーツァルトが千秋楽という日。カーテンコールでは中川さんが挨拶。出演者、スタッフ、観客にお礼を述べました。そのあとお父さんにふって高橋さんが挨拶。中川さんがお母さんにふると、急にいわれて困ったのか「私がお母さんです」と(笑)。お父さんが「家族は大切。みなさんも家族に優しくしてください。」的なことをいってフォロー(?)。中川さんが今夜で最後ということで「夜のチケットも買ってもらいなさい」との返しも。中川さんが最後に山本さんにふると、東京公演も明日で最後で寂しいというような話から、寂しさというのも意味があって(?)的なことを言い始めたらなぜか客席から笑いが。「何で笑うんですか!」と怒ってみせてそれで終了。和気あいあいとしたカンパニーでした。

ちなみに今回の公演のCDが発売されるそうで、注文書に記入している方をたくさんみました。公式サイトでも近々注文できるようになるみたいですが、まだですね。

公式サイトのこちらにはプレビュー公演のダイジェスト動画(2バージョン)も乗っています。これで雰囲気がわかるかも。

◆公式サイト
 http://www.mozart2013.jp/


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