「Amreican Idiot」来日公演初日（8/7）

ブロードウェイ・ミュージカル「American Idiot」（アメリカン・イディオット）の来日公演初日に行ってきました。

ロックバンドのグリーン・デイのアルバム「アメリカン・イディオット」をミュージカル化した作品（「21世紀のブレイクダウン」からも何曲か使われている）。とにかく音楽がカッコいい。若い役者さんの激しいダンスも、宙づりなどのアクロバティックな技も色々駆使されて、エキサイティングな舞台になっているのです。

初日はマイクのトラブルも時々あり、役者さんも若干まだノレてない感じもありましたが、このミュージカルを日本で観れるとは感激でした。８列目センターで、９０分間ノンストップの舞台を楽しみました。

以降ネタバレあり。

この日の主な配役は以下の通り。
ジョニー　Sean Michael Murray
タニー　　Thomas Hettrick
ウィル　　Casey O'farrell
ワッツァーネイム　Alyssa DiPalma
エクストラオーディナリー・ガール　Jenna Rubaii
ヘザー　　Mariah MacFarlane
セイント・ジミー　Daniel C. Jackson

ざっくりしたストーリーとしては、田舎の生活に嫌気がさしたジョニー、ウィル、タニーがギターを持って都会に出て行こうとするのですが、ウィルは彼女が妊娠したとわかり行かれず。タニーはテレビに出てくる軍人に憧れて軍隊に入り戦場へ。ジョニーは彼の分身のようなセイント・ジミーと出会い、麻薬に手を出し、ガールフレンドになったワッツァーネイムにも麻薬を打つようになるが、そのことでだんだん彼女とうまくいかなくなり・・・みたいな話。


キャストの印象はまずジョニーが小さくて可愛い。オリジナルのジョン・ギャラガーJr.はだらしなくて情けない男感を上手く出していたけど、もうちょっと元気いっぱいな感じのジョニー。タニーとウィルはそんなに大きくイメージがちがわなかった気がします。ウィルは声が高くてきれいだった〜。オリジナルの人ってこんなに声が高かったっけ？

女の子は慣れないと誰が誰だかわかりにくいと思いますが、ウィルの子を妊娠しちゃったのがヘザー、ジョニーの彼女になる髪の毛が赤いの子がワッツァーネイム、ケガをしたタニーの上に舞い降りてきてたりタニーのケアする軍人がエクストラオーディナリー・ガール。ちなみに最初に上からぶら下がっていたのもエクストラオーディナリー・ガールです。女の子達はオリジナルキャストとは若干雰囲気はちがいますが、歌や踊りには迫力がありましたね。

セイント・ジミーはすごく長身で、顔（メイク）も濃くて、オリジナルのイメージとはかなりちがいました。誰かが「ハード・ゲイみたい」と言っていて、昔「フォー！」とか言ってた自称ハード・ゲイのタレントさん（名前忘れた）を思い出してしまいました（笑）。歌は上手でしたけどね。

意外だったのは、テレビから飛び出してきた軍人を演じる人が黒人ではなかったこと（たぶんヒスパニック系の人）。オリジナルは黒人で、ニカッと笑った時に白い歯が目立つのが笑いどころだったのですが。（でもブロードウェイでも黒人以外のキャストが演じることもあったそうです。）ここは華やかで、オーバーな表現で、面白くて笑えるシーン。でもそのあと悲惨な話につながっていくのがつらいんですが。


初日だったせいか、色々うまくいかなかったこともあったみたい。まず、マイクが途切れることが時々ありました。特にタニーのマイク。タニーが目立つところで切れてしまって残念でした。そのせいかスタッフが舞台が暗い時に舞台の客席に近い側や奥の方を通過することがありました。

それと、ショッピングカート。ブロードウェイでは、上から降りてきたワイヤーを引っ掛けてショッピングカートをつり上げるのですが、初日はつり上げずに脇の方に移動させてた。（でも翌日はつり下げてたからハプニングだったと思う）。

あと、これは確証がないんですが、舞台の奥の壁（モニターがたくさんついている）なんですが、モニターの間に照明がたくさんついていてカラフルに光るはずなのにそれが少なめだった気がしました。こんな地味な壁をずっと観てるなんてあったっけ？と思ったので。（これも翌日はキラキラしてた。）

音量の押さえ気味だったのか、８列目で観ても音が遠い感じがしました。（これも翌日とはちがってた。）

とはいえ、観客の盛り上がりは最高。カーテンコールはスタンディングで盛り上がりました。

この日、客席には演出家のマイケル・メイヤーさんも来ていました。声かけたかったけど、悪いかなと思ってあきらめました。翌日、彼とキャストなどとのアフタートークが予定されていたのでそこに期待することにしました。


この日は出待ちはせず、「American Idiot」を数十回観ている人もいるディープなファンの人たちの仲間に入れていただき、色々語り合いました。やっぱり、好きなミュージカルは観たあと誰かと語りたいですよね。

◆「American Idiot」公演公式サイト
　http://www.aidiot.jp/

◆「American Idiot」のCD
・ブロードウェイミュージカル版

アメリカン・イディオット(ブロードウェイ・ミュージカル・キャスト・ヴァージョン)2CD完全版

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
• 発売日: 2010/06/23
• メディア: CD

・グリーン・デイ版

アメリカン・イディオット

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
• 発売日: 2013/07/24
• メディア: CD

21世紀のブレイクダウン

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
• 発売日: 2009/05/15
• メディア: CD

タグ：アメリカン・イディオット