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「American Idiot」来日公演(8/8夜) #aidiot [ミュージカル]

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前日(初日)に引き続き、「American Idiot」を観ました。柿澤勇人さんがアフタートークに登場するということで急遽チケットを取りました。アフタートークについてはこちらですでに報告済みです。なんとなく2階席にしてみました。1列目のセンターがとれました。

以降、ネタバレあり。

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セイント・ジミーが代役でした。

この日の主な配役は以下の通り。
ジョニー Sean Michael Murray
タニー  Thomas Hettrick
ウィル  Casey O'farrell
ワッツァーネイム Alyssa DiPalma
エクストラオーディナリー・ガール Jenna Rubaii
ヘザー  Mariah MacFarlane
セイント・ジミー Carson Higgins

あらすじなどは初日のところで書いたので省略します。

初日はまだキャストもスタッフも慣れていないせいか、音量もおとなしめに感じましたが、2日目(マチネもあったので3公演目)は前日とはちがって歌に迫力がありました。ダンスの元気のよさは初日からでしたが、若いパワーがあふれている感じでした。そして、照明も、初日は地味に感じたのですが、この日は満足のいく派手さでした。初日は近くで観すぎたせいなのか、照明がうまくいっていなかったのかはよくわかりませんが。調子が出てきたのをみて、ひと安心しました。

この日はセイント・ジミーが代役でCarson Higginsが演じていました。初日の(本役の)Daniel C. Jacksonが大柄な人だったのに比べるとやや華奢な感じで、ルックス的にはオリジナルのトニー・ヴィンセントに少し近づいたかもと思いました。でもDanielは歌によりパワーがあった気がするし、それぞれ個性があって、ふたりみれてよかったです。

それと、ショッピングカート。ブロードウェイでは、「Holiday」が始まる頃、上から降りてきたワイヤーを引っ掛けてショッピングカートをつり上げるのですが、そのシーンがなく、気づいたらつりさげられていた・・・と思っていたら、3回目に観た時に、ショッピングカートは最初からひとつは下手上部につり下げてあり、ジョニーなどが中に入ったりするもうひとつのカートは舞台の奥の方に押し込んでそのままにしてたみたいです。あのシーン、いつもカートが落ちてきそうで危ないなと思っていたので、そういう緊張感はなくなったけれど、わざわざつり上げることもないかなと思いました。

ツアー版で変わっているところは、セリを使わなくなったこと。セリを使うところは二箇所あって、一箇所目は「Last Night on Earth」でセイント・ジミーなどの歌をバックにジョニーとワッツァーネイムがドラッグを注射しあう?シーン(注射する時に腕に巻くチューブみたいなので絡まりあう場面)。もうひとつは「Letterbomb」で女の子達が歌うシーンです。はじめは「上がらないんだ〜」と軽く違和感がありましたが、3回目にはその演出も見慣れてきた感じです。


感想ですが、2回目とそのあと8/14に観た3回目の感想が混ざっています。

まず一番言いたいことは、「American Idiot」が日本で観れたことが何よりもありがたいことでした。ブロードウェイでは3回観るつもりが手違いで2回しか観れず、次に行った時にはもうクローズしちゃってて、もっと観たかったのに〜っていうのが強かったから、よくぞ来てくれた、というか、よく呼んでくださったなと、関係者のみなさまに感謝です。

日本で観れる利点は字幕がつくことですよね。私が持っているミュージカル版のCDは初期の頃に買ったので輸入版で和訳はなく(今の日本版のに和訳がついてるかどうかはわかりませんが)、グリーン・デイのアルバムの方は和訳付きなので歌の歌詞はある程度わかるのですが、合間のセリフの意味がわからなくて、ブロードウェイで観た時は大まかにしか理解できなかったから。

字幕で意味がわかると、細かいネタが色々わかって、例えばジョニーがタニーと町を出る時に「コンビニ強盗してバスのチケットを買った」「いや、本当は母親のクローゼットから盗んだんだ」「いや、本当は母親が貸してくれたんだ、あのクソババア。」と、いきがっている割に親にお金を出してもらってるとか。あと、ジョニーがたぶんウィルに手紙で近況を語り「どうぜバンドもクソだけど」みたいなことを言うと、それまでリズムを刻んでいたドラムが急に弾くのをやめる、とか。ここでいつも一瞬遅れて「ああ、それでドラムを止めたのか」と思うんだけど、つい笑いそびれてしまうんですけどね。「Letterbomb」の直前にジョニーが書いた(セイント・ジミーに手を掴まれつつ)手紙に内容もわかって、だからワッツァーネイムや女の子達が怒っちゃうんだなとか。

笑いどころといえば、テレビから飛び出してきたマッチョな男がピカピカの軍服を着て、BGMが止まっている中、舞台の際まで出てきて、ニカッと白い歯をみせる場面も笑いどころなんだけど、日本では誰も笑っていないので笑いにくかったですね。でもここって、役者さんとしては笑いがこなかったらきついところだと思うんですよ。笑いがあって、次の場面に行くのがふつうだから。

あとは、「To Much To Soon」(ヘザーが赤ちゃんを連れて出て行こうとして、ウィルとケンカになる部分)で、ヘザーの家出を助ける女の子が最後に「いぇ〜〜〜」と歌うところもブロードウェイでは拍手や歓声が起こるところなんだけど、日本ではそれもなく・・・。日本では初めての上演で、まだみんな慣れてないと思うし、ミュージカルファンだけでなくグリーン・デイのファンの方も多いみたいなので、みんな拍手するタイミングなどとかも周りをみて・・・みたいな感じも。

でも、細かいところがわからなくても、笑いどころを外しても、楽しんだもの勝ちだと思うので、盛り上げていきたいところですね。

面白いだけでなくシリアスな場面も。観るたびにつらいなと思うシーンは、「Give Me Novacaine」の後半。迷彩服を着た若者たちに容赦なく降り注ぐ爆弾(の音)。そしてそれはタニーにも大けがを負わせるのすが、爆弾の音が聞こえるたびに顔を背けたくなります。戦争はテレビに出てくるようなカッコいいもんじゃないんだよ、と。

ドラッグの問題も出てきます。ドラッグといえば、最近は米ドラマ「GLEE」の人気俳優コリー・モンティスさんがドラッグと酒の過剰摂取で急死するというショックな出来事も起きています。ドラッグは大きな問題です。今回のツアーでジョニーを演じているショーン・マイケル・マーレイさんは、8/8のアフタートーク(夜公演のあとの)で、自身も夢を抱いてLAに引っ越したら、悪い友達ができて酒やドラッグやタバコに溺れる生活になってしまって、それを断ち切りNYに帰ってきて2週間後に「American Idiot」(ブロードウェイ版)のオーディションを受けたというエピソードを披露。だからジョニーの気持ちがよくわかると。ちなみにブロードウェイではアンサンブルで、今回のツアーでジョニーとしてデビューしたんだそうです。

若者と取り巻く社会問題をテーマにしつつも、圧倒的な迫力の音楽とダンスとアクロバティックな演出で、観ていて激しく盛り上がれる「American Idiot」。ミュージカルらしいミュージカルではない型破りなショーですが、私は好き。グリーン・デイの音楽がすごくいいですよね。

当初は2回くらいのつもりが、アフタートークがあったので1回追加し、ついに千秋楽にも行くことにして計4回になってしまいました。ここで観ないと、今度いつ観れるかわからないし。できたらまたきて欲しいです。

でもチケットあまり売れてないのかな?日本では珍しく、S席が割引になってましたもんね。はじめはリピーターチケットということで会場で買った人だけでしたが、その後、プレイガイドでも同じ7000円で買えるようになってましたから。これってA席の定価8,500円より安いですからね。(ちなみに定価は10,500円。)

ブロードウェイでもお客さんが少ないシーズンだと、このくらい値引きになるクーポンがよく出てるんですよね。私は利用したことがないんですが、TKTSではシーズンに関わらず枚数限定で割引チケットが出ているらしい。ただ、ブロードウェイの場合は基本的に長期間公演をしていて、時期によって売れないから安くというのがあるのだと思いますが、日本ではそんなに長期にわたる公演は少ないし、海外から招聘した作品はそれだけでもふつうよりコストがかかるので、同じようにはいかないんでしょうけれど。

あ、でも、通常は会場でしか買えない、(しかも今回サイズによっては売り切れている)Tシャツの通信販売も始まりましたね。あとになって、「買えばよかった〜」ってことよくありますからね。こういうきめ細かい対応はめったにないのでうれしいですね。ミュージカルでTシャツとかが飛ぶように売れるっていうのは、それだけ人気があるってことだと思いますね。私も「RENT」や、同じマイケル・メイヤー演出の「春のめざめ」の時はグッズをずいぶん買いましたもの。AIもそういう風に日本でも愛されたんだな〜とうれしくなります。

Tシャツの通販の話、公式サイト/Facebookとかに書いてあると思ったらまだなくて、ツイッターだけなんですかね?

*** @aidiotjapan から転載 ***
完売していましたTシャツですが、全サイズ9月下旬発送でご注文を承ることになりました!会場内物販売り場にて受付中です!なお発送1件につき送料500円頂戴します。
 
【Tシャツ購入方法】日本公演限定Tシャツですが、現金書留でもご注文を承ります。代金はTシャツ代1枚2,500円の他に申込1件につき送料500円頂戴します。(1)御名前(2)発送先住所(3)電話番号(4)Tシャツサイズ&枚数を紙に記載し同封して下さい。宛先は次のツイートで!
 
【Tシャツ購入方法】日本公演限定Tシャツご購入は現金書留にて代金を封入の上、下記宛先にお送り下さい。 〒107-0061東京都港区北青山3-6-18 共同ビル10階 『アメリカン・イディオット』Tシャツ販売係 なお締切は8/23(金)消印有効とさせていただきます!

*****

買い忘れた方はこの機会に是非!!

明日(いや、もう今日ですね、笑)はいよいよ千秋楽。最後にもう一度楽しんできます。


◆「American Idiot」公演公式サイト
 http://www.aidiot.jp/

◆「American Idiot」のCD
・ブロードウェイミュージカル版
アメリカン・イディオット(ブロードウェイ・ミュージカル・キャスト・ヴァージョン)2CD完全版

アメリカン・イディオット(ブロードウェイ・ミュージカル・キャスト・ヴァージョン)2CD完全版

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2010/06/23
  • メディア: CD


・グリーン・デイ版
アメリカン・イディオット

アメリカン・イディオット

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2013/07/24
  • メディア: CD


21世紀のブレイクダウン

21世紀のブレイクダウン

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2009/05/15
  • メディア: CD


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