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あり得ないくらい盛り上がった「American Idiot」千秋楽(8/18昼) [ミュージカル]

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しつこく「American Idiot」ネタですみません。合間に他の演目も観てるのですが、千秋楽の興奮が冷めないうちに報告したいと思います。

8/18(日)13時、今回初めてのマチネ。出演者リストのボードの背景が明るいな〜。

以降、ネタバレあり。

この日の主な配役は以下の通り。
ジョニー Sean Michael Murray
タニー  Thomas Hettrick
ウィル  Casey O'farrell
ワッツァーネイム Alyssa DiPalma
エクストラオーディナリー・ガール Jenna Rubaii
ヘザー  Mariah MacFarlane
セイント・ジミー Daniel C. Jackson

*この日もアンサンブルがふたり追加されていました。

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*注意書き。最近は映画なども喫煙シーンなどで叩かれていましたね。
「この公演にはフォッグ、スモーク、ストロボライト効果、ハーブたばこ(市販品)の喫煙、成人向け内容が含まれます。」
This show contains fog, haze. strobe lighting/effects, smoking of herbal cigarettes, and adult content.

千秋楽に行くのを決めたのは前日の夕方。それまで数日間、行く報告で考えてはいたのですが、最終的には、劇場受け取りの割引チケットの受付が18時までと知り、ちょうど出先から帰ったのがそのちょっと前くらいだったので、買っちゃえ〜と勢いで(笑)。でも行けてよかった。

千秋楽当日の未明、私は2回目のAIの感想を書いていました。そこには、パフォーマンスはどんどん良くなっているのに、お客さんが静かで(楽しんではいたんだろうけれど)、それが残念という思いを書きました。こういう笑いどころもあるのに的に。

それが千秋楽では一変。私の席は2階13列のほぼセンター。1階も2階も様子がわかる場所にいました。開演直前、幕の降りた舞台上でキャストがかけ声みたいなのをみんなで言うのですが、ここですでに拍手と歓声。(初日もここで拍手が起きましたが、それはたぶんどこから始まるかわからない人が多かったせいだと思います。テレビからの音が流れ始めるとまた拍手と歓声。幕が上がりはじめると拍手と歓声・・・という具合に、観客の期待感にあふれていました。

そんな雰囲気だったので、これまで観客が無反応で役者さんが気の毒だった、軍人が白い歯をみせるところで笑いが起き、「Too Much Too Soon」でヘザーの家出を手伝う女の子の「いぇ〜」と歌うところも拍手が起きました。4日前にはしーんとしていたから、すごくうれしかったです。そんな風に笑いたいところで笑い、すごいと思ったら拍手をするのがブロードウェイ流。しばらく行っていないブロードウェイがなつかしくなりました。ひとこと付け加えるならば、笑ったり、ヒューヒューいうのはいつでもOKだけど、一緒に歌うのだけは控えてもらえたら・・・。私の隣の人、歌ってたし。大音量のところならまだしも、静かな曲でも隣の人の歌が微かに聞こえるのはちょっと・・・。でも、きっとその人なりに楽しんでいたんだろうな〜とは思うんですが。

キャストのパフォーマンスも素晴らしかった。私は小柄なジョニーのショーンがお気に入り。ウィル役のケーシーもきれいな声でよかったですね。彼は私の大好きな「RENT」(オフ版?)でロジャー、「フットルース」(これも最近日本人キャストで観たばかり)のレン(ってことは結構踊れる?)などをやっているそうで、私の好きな作品とかぶっているのもなんかうれしい。

ハプニングとしては、タニーがギターを途中で交換してた。「Give Me Novacaine」のところ。ギターの調子が悪かったのか、突然後ろからギターを持った人が出てきて、瞬時に交換してた。

その他の感想としては、キャストの呼吸があってないとできない舞台だなとつくづく思いました。主にアンサンブルキャストがベッドを運んだり、鉄製の階段を外して動かしたり、タニーが宙づりの演技をするためのワイヤーを装着させたり、上から倒れてくるセイント・ジミーを受け止めたり・・・など、色んなことをやっています。ものによってはタイミングがずれたり、失敗したら、大けがをしてしまうでしょう。そういうところがすごいな〜と思います。特に「American Idiot」はキケンな技が多いので。

他にも色々思ったことがあったはずなのに、観終わるまでにたいてい忘れてる(笑)。そのくらい夢中になれるのは最高にカッコイイグリーン・デイの音楽と、ジョニーなど3人が自分探しのあげくにやっぱりここが自分の居場所なんだと戻ってくる、カッコ悪いんだけど、なんか共感できるような感覚があるからかな。ダメ男たちもなんかいとおしく思えるし。

アンコールで歌われる「Good Riddance (Time of Your Life)」はグリーン・デイのコンサートの最後にいつも歌われる曲らしく、どんな内容なのか歌詞を検索してみたら、門出を祝うみたいな時にふさわしい歌みたいです。この曲も字幕をつけてくれたらいいのにな〜と思っていたら、ありました(笑)。いつもキャストを観るのに夢中で、字幕に全く気づいてませんでした。

この日は、最後の曲が終わったあと、たくさんのお客さんがスタンディングし、この曲になったらさらに多くの人がスタンディング。前の方の席のお客さんはステージの際まで近づいたりして、おわったあとピックをもらったり、握手してもらったりした人もいました。係の人も制止することもなく。千秋楽だし、多めに見てくれたのかも。

そんな感じですごく盛り上がって終わりました。


「American Idiot」には、グリーン・デイのファンの方もたくさんこられていたと思うのですが、もしかしてふだんはミュージカルなど観ない方が多いかもしれませんが、「American Idiot」のような「ロック・ミュージカル」というジャンルもあるので、もし何かそういう情報を目にすることがあったらまた劇場に足を運んでくださるといいな。そして、千秋楽でこれだけ盛り上がって、グリーン・デイは出て来ないけれど、それがこんなにカッコいいショーになっているとわかっていただけたことだし、ツアーがひとまわりしたら日本にもまたきて欲しい(というか呼んでください、主催者様!!)。

例えば、日本語化っていうのはどうなんだろう。歌詞も複雑&象徴的だし、これを日本語にするのは難しいかな〜?同じマイケル・メイヤーが演出してトニー賞を何部門もとった「春のめざめ」は数年前に劇団四季が日本語化、再演も地方公演もやって、一定の成功をおさめています(初演時は四季のお客さんがロック・ミュージカルになじみのない方が多くてお客さんが少なくて心配な感じでしたが、再演時はお客さんも増えて人気が出てきたので)。だけど「春のめざめ」はストーリーを語るのはお芝居の部分で、内面的な感情を歌で表すという作りだったので、お芝居の部分は字数制限もないし、うたは雰囲気がわかればいい感じだったのでうまくいったのかも。「American Idiot」はセリフの部分が本当に少ないですからね。トークの時カッキー(柿澤勇人さん)が「AIに出たいけどギターが弾けないから」と言ったらマイケル・メイヤー氏が「練習したら?」と勧めていましたが、練習して日本でやってくれたら・・・なんてふと妄想したりもしましたが(笑)。


ひろいものとしては、ジョニーがワッツァーネイムに書いた手紙をひろった人に写真を撮らせてもらった人がアップしてくれた画像。 http://t.co/47CqsAh5N4


そして出待ちもしてみました。この日のお目当てはマイケル・メイヤー氏でした。前夜、メイヤー氏が会場に現れて、ステージドア(楽屋口)からキャストとともに出てきて、彼に気づいた人たちにサインやツーショット写真などファンサービスをしてくれたらしく、その翌日だし、千秋楽だし、きっときているだろうと思って、待っていたのです。でもキャストが全員出てきてもバンドが出てきてもメイヤー氏は出て来なくて。主催者の方や、バンドの方の話(聞いてくださったのはAIファンの友人)を総合すると、メイヤー氏は前日にはいたけれど、この日の朝アメリカに帰国したみたいです。残念。この日は出待ちも多くて、人気のほどがうかがえました。

楽しみつくしたとはいえ、終わってしまうと寂しいですね。すっかり抜け殻状態で家に帰りました。「♪Home, We're coming home again〜」と口ずさみながら。「American Idiotのない東京なんてクソだ」などとつぶやきながら(笑)


◆「American Idiot」公演公式サイト
 http://www.aidiot.jp/

◆「American Idiot」のCD
・ブロードウェイミュージカル版
アメリカン・イディオット(ブロードウェイ・ミュージカル・キャスト・ヴァージョン)2CD完全版

アメリカン・イディオット(ブロードウェイ・ミュージカル・キャスト・ヴァージョン)2CD完全版

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2010/06/23
  • メディア: CD


・グリーン・デイ版
アメリカン・イディオット

アメリカン・イディオット

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2013/07/24
  • メディア: CD


21世紀のブレイクダウン

21世紀のブレイクダウン

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2009/05/15
  • メディア: CD


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コメント 2

ユートーモ

私も去年の8月に国際フォーラムで観ました。

良い作品なのに、空席が目立ったのが残念でした。

by ユートーモ (2014-09-02 20:26) 

himika

☆ユートーモさん
好みが分かれる作品なんでしょうね〜。
楽しんだもの勝ちだと思ってます。
by himika (2014-09-03 19:16) 

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