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「ラブ・ネバー・ダイ」2回目(4/20夜)&妄想改善案 [ミュージカル]

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少し前になりますが、4/20(日)に「ラブ・ネバー・ダイ」追加公演を観てきました。前回は鹿賀さんのファントムでしたが、この時は市村正親さんがファントムでした。これで両方のファントムを観ることができました。

以降、ネタバレあり。
■この日のキャスト
ファントム 市村正親
クリスティーヌ・ダーエ 濱田めぐみ
ラウル・シャニュイ子爵 橘慶太
メグ・ジリー 笹本玲奈
マダム・ジリー 鳳蘭
グスタフ 加藤清史郎

フレック あべみずほ
スケルチ 辰巳智秋
ガングル ひのあらた

上野聖太 さけもとあきら 染谷洸太 田村雄一 丹宗立峰 遠山裕介 港幸樹 安福毅
秋園美緒 秋山エリサ 彩橋みゆ 飯野めぐみ 家塚敦子 池田知穗 池谷裕子 佐々木由布 吉田萌美


■メインキャストたち
メグの笹本さん以外、前回観た時とちがうキャストになりました。
・市村さんのファントムは手の動きとか、芸術は爆発だ〜、みたいな感じで、オーバーアクションというかコミカルというか、やっぱり市村さんだ〜と感じるファントムでした。一緒に行った友人は、初めて観たファントムが市村さんだったそうで、市村さんが再びファントムというところで感動していました。残念に思ったのは、市村さんが小柄なのかクリスティーヌ(濱田さん)が大柄なのか、並ぶとファントムの方が若干小さくみえてしまうこと。もう少し高い靴を履いていただくか、またはクリスがファントムの近くでは屈むとかしないと、大御所に失礼では?と思ってしまいました。
・濱田さんのクリスティーヌは愛情深い母というところを強調されていたように思いました。グスタフとのからみで、本当に愛おしく思っているんだな〜と思いました。ファントムに対してもお母さん的だったかも?
・ラウルの橘さんは初めて拝見しましたが、男前で素敵な方でした。もうひとりのラウルが美少年的でクリスの夫にみえにくかったのに対して、橘さんはやや横暴な夫ではありましたが、男らしく、夫らしくもありました。
・メグの笹本さんは前回と同じ。可愛いメグで、水着のパフォーマンスも素敵でした。
・マダム・ジリーの鳳さんは迫力のある歌声でしたが、ややかすれ気味だったのはお疲れだったのでしょうか。
・グスタフの加藤くんは若干大人びた少年にみえました。前回の山田くんがもう少し幼く、無垢な感じのボーイソプラノだったので、やっぱり演じる人によって個性が出るんだなーと思いました。

■LNDの疑問点
LNDでファントムとクリスティーヌの深い絆を知って感動し、グスタフへと引き継がれた絆に希望を見出した私。2回目は、そこは同じ感想だけど、その一方で、ジリー母娘の設定の違和感を引きずっています。

本作では、ファントムと前後してニューヨークにやって来たジリー母娘がファントムを支えて来たことでイベントスペース(しゃれた見世物小屋?)であるファンタズマは成功、それなのにファントムがそれをすべてグスタフに譲ろうとしてることに怒るマダムと、ファンタズマを支えるために枕営業までしてそれでも才能を認めてもらうのを夢見るメグ。

ここまででもすでに違和感ありあり。大抵の場合女の敵は女。マダムがファントムに思いを寄せてクリスティーヌに嫉妬して怨むとか、母の思いまたは金儲けのために犠牲になったメグが母を怨むとかならまだわかる。

前作でクリスティーヌとの才能の差をみせつけられたメグが、さらに辛い現実の中でその後を生きてきたのに、いい年して夢見る少女風とは!辛さのあまり現実逃避してしまったのかしら?そんな彼女が単独でグスタフを連れ去る??マダムが指示してそれをさせたならまだわかるけど、マダムは誘拐に関与していなかった。

最後のシーン、メグが何をしたいのかわからない。グスタフを海に投げ落とすと脅して何が欲しいのか。ファントムの愛?そんなに恋しているようにみえなかったけど。お金目当て?それはマダムの方でしょう。マダムがグスタフを人質に金を要求し、ママやめてと駆け寄るメグが誤って撃たれるなら筋は通るが、ラウルの件も含め、それじゃまるで「お金へのラブ・ネバー・ダイズ」でしょ。

■改良案?
観た直後には、LNDの対案を考えていたのですが、すっかり忘れてしまいました。そこでちょっとした改良案のポイントを提案してみようかなと思います。

・ファントムとクリスティーヌがお互いに愛し合っていることや、グスタフも含めて、音楽でつながっているところはそのまま。
・メグをクリスティーヌの歌手としてのライバルにして、主役を争いあうようにする。同時に恋のライバルにもなる。
・マダム・ジリーは前作のようにファントムを支え、クリスティーヌを楽屋に閉じ込めてファントムが会えるようにセッティング。それを知ったメグはグスタフが迷子になったとウソを言ってクリスを部屋から出して自分が部屋に残る。そして、電気が消え、暗闇の中、メグはファントムと・・・。
・ファントムはグスタフの音楽の才能を知り、自分の子ではと疑う。それを確かめるために、舞台の途中で主役をメグに交代させてクリスを連れ去る。主役に抜擢されてファントムの愛を確信したメグだったが・・・。
・ファントムとクリスの会話を盗み聞きしていた母からグスタフがファントムの子と聞かされ、しかも、ファントムは彼を自分が音楽家として育てたいと言っていると知り、グスタフがいる限り自分の恋は成就しないと思ったメグはグスタフを誘拐する。そしてクリスとグスタフをパリに帰して二度と会わないと約束してくれなければグスタフを殺すとファントムに迫る。そこで銃の暴発で誤ってクリスを死なせてしまい、メグの野望はついえる。ファントムは失意のうちに姿を消す。
・ラウルはまあ適当に・・・(笑)

重要なのは、その続編があることです。

・その15年後、若手ピアニストとしてパリからニューヨークにやってきたグスタフ25歳は、15歳の美しい娘と出会う。それはシングルマザーになって、バレエ教師を続けていたメグの娘だった。少女の歌を聴き、才能に惚れ込んだグスタフ。二人は恋に落ちるのだが、なぜかメグは反対する。少女はあの日にできたファントムの娘だったのだ・・・。(ここに持ってくるために、メグとファントムが二人きりになるシーンが必要だったのでした。笑)以降はご想像にお任せします。

妄想が過ぎましたね。ファンのみなさまどうぞ怒らないでくださいませ。


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*オーストラリア・バージョンで日本での演出と同じです。

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  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2010/03/24
  • メディア: CD

*ラミン・カリムルー&シエラ・ボーゲスがペアを組んだオリジナルバージョンのCDです。

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