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ミュージカル「サンセット大通り」(7/17)を観てきました [ミュージカル]

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7/17(金)14:00からの「サンセット大通り」を観てきました。私はカッキー(柿澤勇人さん)のファンなので、この日のキャストはもちろん濱田めぐみ&柿澤勇人ペアでした。この日はこのふたりのアフタートークもありました。私は病気で2ヶ月近く入院していましたが、退院して初めて観る舞台だったので、本当にうれしかったです。

以降ネタバレあるかも。

「サンセット大通り」
2015.7.17(金)14:00 赤坂ACTシアター

作曲:アンドリュー・ロイド=ウェバー
脚本:クリストファー・ハンプトン
作詞・脚本:ドン・ブラック
演出:鈴木裕美

Music Director/Conductor:塩田明弘

CAST
濱田めぐみ ノーマ・デズモンド
柿澤勇人  ジョー・ギリス
鈴木綜馬  マックス・フォン・マイヤーリング
夢咲ねね  ベティ・シェーファー
水田航生  アーティー・グリーン
戸井勝海  シェルドレイク
浜畑賢吉  セシル・B・デミル

小原和彦  警官/サミー/マンフレッド
高原紳輔  警官/アダム/販売員/警備員/照明
戸室政勝  警官/借金取り/ミッチ/販売員/カメラマン
那須幸蔵  警官/クリフ/販売員/照明
橋本好弘  記者/マイロン/販売員
ひのあらた 警官/借金取り/フランキー/葬儀屋/販売員
安福毅   記者/ジョン/葬儀屋/ジョーンズ
若泉亮   記者/モリーノ/販売員/ホグアイ/カメラマン
彩橋みゆ  記者/ソフィ/医師
家塚敦子  ジャーナリスト/キャサリン/精神分析医
石井亜早実 リサ/マッサージ師/記者
石井咲   アニータ/美容師/記者
木村晶子  記者/サラ/美容師
栗山絵美  メアリー/マッサージ師/記者
福麻むつ美 ジョアンナ/ヘザー/占い師/記者


■あらすじ
売れない脚本家ジョーは、借金取りに追われてあるお屋敷に迷い込む。そこは無声映画時代の大スターノーマの家。ノーマは「小さくなったのは映画の方」と言って、今でも再び活躍するチャンスがあると信じていて、自らを主演にした脚本をジョーにみせる。成り行きで脚本の手直しを手伝うことになる。一方、映画スタッフのベティに、ジョーの脚本の手直しを一緒にしようと誘われ、協力し始める。ベティは親友の婚約者。ノーマの脚本が完成してパラマウントに届けるが、ほどなくパラマウントから連絡が。ついに撮影所に戻れると喜ぶノーマだったが・・・。

■感想
アンドリュー・ロイド=ウェバーらしいドラマティックな音楽と華やかなハリウッド映画大女優の存在感が魅力的な作品。前半、ノーマが登場したあたりで歌われる、私はまなざしだけであらゆる女性を演じることができるという主旨の歌は本当に素晴らしくて、ものすごい拍手でした。

前半の濱田ノーマはやりたい放題。ジョーをタンゴを踊ろうと誘い、踊り始めるのですが、ジョーの足の間にガッと片足を深く入れたりして、「え〜、これってセクハラじゃないの?」と驚きつつ、おばさまにもてあそばれるカッキー可愛い♪と思ってみてました。どこかでジョーがノーマをお姫様抱っこして大きな螺旋階段を登っていくシーンがあって、心底うらやましい〜と思ってしまいました。

でもだんだんに、元大女優の悲哀が表面化していきます。ジョーを豪邸に住まわせて、仕事の見返りにお金を払い、高価な洋服をたくさん買い与えて、時には自殺未遂までしても、若いジョーをつなぎ止めることは容易ではないのです。次第に、若く希望に満ちあふれたベティに惹かれていくジョー。切ないですね。

極めつけは最後のシーン。お屋敷に詰めかける取材陣に戸惑うノーマ。彼女の忠実な執事であるマックスはそれを映画撮影と思い込ませる。するとノーマは大女優らしい振る舞いで堂々とカメラの前に立つ。切なすぎました。

若いジョーがノーマに語りかける「50歳であることは悲劇ではない。25歳のふりをしなければ。」みたいな言葉が、若くない私にとっても重たい言葉として響きました。25歳なんてもちろん目指してませんけどね、私は。

久しぶりの観劇は、濱田さんの圧倒的な歌唱力、カッキーのかっこよさなど楽しみも満載で、元気になってよかった〜と思いました。


■アフタートーク
ざっとメモしたので、トークの内容(抜けてるところもあるかも)を紹介します。

ノーマのお屋敷のセットで。マックス役の鈴木綜馬さんが執事のスタイルのままワゴンにお水を乗せて、「♪今日の司会は私〜」と歌いながら出てきました。濱田めぐみさん、柿澤勇人さんも衣装のまま登場。

鈴木:初日は「生まれたてのノーマ」と言っていたけど今はどうですか?
濱田:今は3歳児くらい。パンパンです。
柿澤:でも大きい声出てましたよ。
鈴木:何を食べたらああいう大きい声が出るの?
濱田:睡眠ですね。でも犬と遊んでいると寝られない。
柿澤:メグさん犬好きですよね。ツイッターは犬ばかりだし。

鈴木:ジョーはその場の思いつきでやっているところが多い?
柿澤:台本どおりですよ。
濱田:同じことしたことないよね。
柿澤:まじめにやっています。
濱田:なんでも受けてくれるからやりやすいです。
鈴木:タンゴで腰が痛いと言っていたけど何歳の設定?
柿澤:だってその前にリフトしているし、脚本家だからふつう踊らないでしょう?

濱田:綜馬さんは「美女と野獣」の時、相手役をしてくださいましたね。
鈴木:アイヤイヤ〜。母音法ですみません。
*ここで鈴木さんが一節歌う。その歌い方をふたりがまねる。

鈴木:「As If We Never Said Goodbye」を初めて歌った時は?
濱田:もう無理だと思った。そででメロディーを聴いただけでグワーっとなるの。音楽が素晴らしいのに思ったように歌えなくて本当にイヤでした。
鈴木:「サンセット大通り」は?
柿澤:あれが一番緊張します。歌詞が4番くらいまであって、混乱して止まってしまうのが恐いです。
鈴木:何拍子なんだっけ?
柿澤:8分の5拍子です。
濱田:「サロメ」は天才的にできなくて、舞台稽古でも間違えたりして、やっと間に合った感じ。

鈴木:客席から登場するのはどうですか?
柿澤:(平方)元基の時はぎゃーってなるんですよ。カーテンコールでもギャーっと。何でオレじゃないんだろう?
*ここで鈴木さんに促されて観客がギャーっという。

鈴木:ピストルってうったことあります?
濱田:ないです。
柿澤:僕もないです。
濱田:私は某「李香蘭」でパンパンとやられるのがトラウマになって恐いんです。
柿澤:前回、パンといったら「キャー」といったお客さんがいました。音が大きくて恐いですね。
鈴木:うたれて幽体離脱するのはどんな気分?実際の体験はある?
柿澤:金縛りにあってお化けがでたことがありました。
濱田:目が覚めてテレビに紗がかかったようになって、振り返ったら自分が寝ていたことがあった。本当はフローリングなのに畳になっていて、窓の外にはなぜかプールがあった。ここどこ?と思った。でも夢じゃないの。ヤバいと思って無理矢理寝ました。

鈴木:明日は東京のファイナルですね。
柿澤:終わる実感がないです。あっという間でした。
濱田:この世界に入ったらあっという間でした。本当に大変だったので、明日で終わるのはちょっとほっとしています。
柿澤:大阪公演は時差ぼけかも。ニューヨークから帰ってすぐなので。

鈴木:締めくくりに一言ずつお願いします。
柿澤:本日はありがとうございました。明日の17時半で最後です。毎回ちがう風にやれて面白いです。30歳くらいになったらまた挑戦したいです。
濱田:ノーマは自分の枠をはみ出て、どうおつきあいしていいかわからないところがありました。彼女から多くを学びました。孤独の中で20年間生きてきた強さ、信念を学べました。次にやれるまでに成長したいです。世界中の人がやりたがる役で、やれるか不安でいっぱいでした。みなさんに支えられてやって来れました。明日1回集中してノーマを生き抜きたいと思います。その魂の叫びがみんなに届けばいい。明日舞台上で天に召されても公開しないくらいやりたいです。

最後にお屋敷の門を鈴木さんが開けて、3人が出たところでお辞儀。終了となりました。

◆公式サイト
 http://www.tbs.co.jp/act/event/sunsetblvd/

◆「サンセット大通り」
・オリジナル・ロンドン・キャストCD
サンセット・ブールヴァード(サンセット大通り)オリジナル・ロンドン・キャスト

サンセット・ブールヴァード(サンセット大通り)オリジナル・ロンドン・キャスト

  • アーティスト: ドン・ブラック,クリストファー・ハンプトン
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1993/12/05
  • メディア: CD


・映画版DVD
サンセット大通り スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

サンセット大通り スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • メディア: DVD



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